取り上げる作品については、S・Aセメスターを通じ、森鷗外「心中」(明44)、田村俊子「生血」(明44)、里見弴「俄あれ」(大5)、谷崎潤一郎「人面疽」(大7)、室生犀星「蒼白き巣窟」(大9)、宇野浩二「枯木のある風景」(昭8)、田畑修一郎「鳥羽家の子供」(昭8)、久保田万太郎「花冷え」(昭13)、矢田津世子「茶粥の記」(昭16)、田宮虎彦「菊坂」(昭25)、武田泰淳「流人島にて」(昭28)、井伏鱒二「かきつばた」(昭26)、久坂葉子「幾度目かの最期」、小島信夫「馬」(昭29)、内田百閒「アジンコート」(昭37)、山川方夫「愛のごとく」(昭39)、高井有一「北の河」(昭40)、三島由紀夫「月澹荘綺譚」(昭40)、芝木好子「有明海」(昭40)、柴田翔「贈る言葉」(昭41)、後藤明生「私的生活」(昭43)、吉村昭「彩られた日々」(昭44)、伊藤桂一「源流へ」(昭44)、野呂邦暢「恋人」(昭49)、白石一郎「幻島記」(昭50)、三浦哲郎「冬の狐火」(昭52)、開高健「ロマネ・コンティ・一九三五年」(昭53)、中里恒子「家の中」(昭57)、永井龍男「冬の梢」(昭和59)などを予定。発表担当者は前日までにUTOLを通じて発表資料を配信し、それ以外の履修者は扱う作品を必ず読了してくること。各回、授業の前半が発表、後半がディスカッションに充てられる。