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最終更新日:2025年4月21日

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比較文学比較文化演習II

小説の読解技術を学ぶ
文学を研究するための方法的アプローチには種々あるが、小説テクストを読解し、その読み拓きによって立論・展開・結論を備えた学術論文を書くことは、実際にはきわめて難しい。テクストの細部まで見落とさず、その正確な読解の上に立って読み拓くことは、それ自体でも高い技術を必要とする。
今年度はS・Aセメスターを通じて、日本の近現代小説を題材とし、小説の読解技術とそれに基づいた立論の方法を身に着けることを目標とする。何らかの理論にもとづいた研究、注釈的研究など、様々な研究方法の採用を妨げるものではないが、何よりも小説を正確に読み解き、さらに独創的に読み拓くことを心掛けられたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D210-1031S
GAS-IC6C31S1
比較文学比較文化演習II
出口 智之
S1 S2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
原則として受講生による発表によって構成される演習授業である。 第1回:イントロダクション・発表担当決定 第2回:研究ガイダンス・フリーディスカッション・発表担当決定の修正等 第3~13回:受講生による発表。
授業の方法
取り上げる作品については、S・Aセメスターを通じ、森鷗外「心中」(明44)、田村俊子「生血」(明44)、里見弴「俄あれ」(大5)、谷崎潤一郎「人面疽」(大7)、室生犀星「蒼白き巣窟」(大9)、宇野浩二「枯木のある風景」(昭8)、田畑修一郎「鳥羽家の子供」(昭8)、久保田万太郎「花冷え」(昭13)、矢田津世子「茶粥の記」(昭16)、田宮虎彦「菊坂」(昭25)、武田泰淳「流人島にて」(昭28)、井伏鱒二「かきつばた」(昭26)、久坂葉子「幾度目かの最期」、小島信夫「馬」(昭29)、内田百閒「アジンコート」(昭37)、山川方夫「愛のごとく」(昭39)、高井有一「北の河」(昭40)、三島由紀夫「月澹荘綺譚」(昭40)、芝木好子「有明海」(昭40)、柴田翔「贈る言葉」(昭41)、後藤明生「私的生活」(昭43)、吉村昭「彩られた日々」(昭44)、伊藤桂一「源流へ」(昭44)、野呂邦暢「恋人」(昭49)、白石一郎「幻島記」(昭50)、三浦哲郎「冬の狐火」(昭52)、開高健「ロマネ・コンティ・一九三五年」(昭53)、中里恒子「家の中」(昭57)、永井龍男「冬の梢」(昭和59)などを予定。発表担当者は前日までにUTOLを通じて発表資料を配信し、それ以外の履修者は扱う作品を必ず読了してくること。各回、授業の前半が発表、後半がディスカッションに充てられる。
成績評価方法
原則として発表の内容を評価の対象とし、これに発言等の状況を加味して平常点として採点する。
教科書
特定の教科書は使用しない。テキストは授業中に配布する。
参考書
授業内で示す。
履修上の注意
発表担当となった回の授業は絶対に欠席せず、必ず発表を行うこと。初回授業もオンラインでなく、対面で行うので、注意されたい。