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最終更新日:2026年4月20日
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パフォーミング・アーツ論I
個体間環世界とメディア分析|細馬宏通
わたしたちはなぜ、一つの画面に居着き、そこで起こるできごとに注意を向け続けるのだろうか。この問題を考えるためには、人間がそもそも生活の中でどのようにお互いにある対象に注意を向け、対象への注意を維持し続けるかという問題を考えねばならない。
本講義の第一部(第1−4回)では、ユクスキュルの「環世界」概念を手がかりに、ヒトを含むさまざまな動物の環世界について考え、知覚と行為とが世界を更新し続けるモデルとしての「機能環」を考える。次に、それぞれが少しずつ異なる環世界と機能環を持ち複数の個体間で、どのようにお互いの注意を共有し、ひとところに注意を維持することが可能かという問題を考えるために、日常の共同行為場面をいくつか微細に分析し、そこで起こっている同期とズレ、そしてゴールの発見と達成を検討する。
第二部(5-9回)では、ヒトが日常で行っている行為分析の形式を検討し、人どうしの共同行為において「予期」と「更新」が鍵になることを示した上で、その形式がじつはさまざまなメディアの読み解きにどのように援用されているかを、絵巻物、マンガなどの展げるメディア、めくるメディアの例を用いながら分析していく。
第三部(10-13回)では、サイレント期の映画、およびトーキー以降の映画からいくつかの事例を微視分析し、動く映像、そして音声が組み合わせられて予期と更新の連鎖が組織化されていく過程を考える。
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