Sセメスターでは、山下純照・西洋比較演劇研究会編『西洋演劇論アンソロジー』、リチャード・シェクナー『パフォーマンス研究』、ハンス=ティース・レーマン『ポストドラマ演劇』、エリカ・フィッシャー=リヒテ『演劇学へのいざない』といった演劇論の文献が、演劇理論と実践・研究/批評との関係をどのように位置付けているかを確認したうえで、「理論」それ自体のあり方について論じたホルクハイマーの「伝統的理論と批判的理論」を演劇実践・研究の文脈と関連づけながら読み、同時代に書かれた演劇実践者のテクストとしてベルトルト・ブレヒトの演劇論および作品を、また批評家のテクストとしてヴァルター・ベンヤミンのブレヒト論を読んで議論します。
Aセメスターには、それらの論に言及した演劇研究(ドイツ語文献)を取り上げます。