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最終更新日:2024年4月22日

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表象文化史I

ambiance(雰囲気、環境、空気)とは何か
ambiance(雰囲気、環境、空気)は、人間存在や生活の根本的な次元を構成しているにもかかわらず、思想史において十分に論じられてきたとは言えない概念です。日本では、ポジティヴな意味でもネガティヴな意味でも「空気を読む」という表現がしばしば用いられてきましたが、この「空気」という概念は、人間だけでなく場所や状況が醸し出す雰囲気という意味で、ambianceという概念に部分的に重なるものだと思います。この授業では、フランスの哲学者ブリュス・ベグの2020年の著作『雰囲気(ambiance)の概念』の第一部(書物のおよそ六割を占める)をフランス語で読みながら、同時にそこで参照されている思想家や学者(マルティン・ハイデガー、ペーター・スローターダイク、メーヌ・ド・ビラン、ヘルマン・シュミッツ、メルロ=ポンティ、アーウィン・ストラウス、クルト・コフカなど)についても可能な限りフォローしつつ、この概念について皆さんと一緒に考えたいと思います。同書での議論を、より具体的なわたしたちの日常の事例にひきつける作業も求められることになるでしょう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D210-0250S
GAS-IC6A20L1
表象文化史I
桑田 光平
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
初回のイントロダクションの後、毎回、担当者を決めて二十ページほど対象となるテクストを読み、その後、参加者全員でのディスカッションを行う予定です。
授業の方法
初回のイントロダクションの後、毎回、担当者を決めて二十ページほど対象となるテクストを読み、その後、参加者全員でのディスカッションを行う予定です。
成績評価方法
平常点と学期末の課題レポートをあわせて総合的に評価を行います。
教科書
初回に指示をいたしますが、以下の本を使います。 Bruce Bégout, Le Concept d'ambiance, Seuil, 2020.
参考書
特にありません。
履修上の注意
哲学・思想・文学のテクストを読めるだけのフランス語力が求められます。
その他
*初回も対面で授業を行います。