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最終更新日:2026年4月20日

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マルチメディア解析I

エステティクス(感性術)のからくり【後編】
現在「エステティクス」が大きな転換を迎えています。これまで主に人間が持つ感性に関する学や論を指していた言葉が、人間以外のあらゆる存在物に備わる「感知(sensing)」および「意味形成(sense-making)」の術として拡張的に使われるようになっているのです。この授業では、そのような変動の重要な一端を担う『Investigative Aesthetics』(エヤル・ヴァイツマン+マシュー・フラー)を日本語に翻訳するにあたって、中井が捻り出した《感性術》という新しい訳語を「羅針盤」として用いながら、エステティクスの新しい動向とその背景を成す歴史を探っていきます。

エステティクスの拡張に関する基本文献を検討したSセメスターに続けて、Aセメスターでは八月に中井の翻訳が出版されたばかりのヴァイツマンによる『フォレンジック・アーキテクチャー:検知可能性の敷居における暴力』(水声社)を出発点としながら、エステティクスの問題をめぐる焦点を「調査」と「芸術」という一見すると異質な実践の絡み合いに向けていきます。その際に、ヴァイツマンと『調査的感性術』を共に書いたフラーが最近唱えている「Art as Meta-discipline」という議論を検討しながら、エステティクスの拡張と連動した実践の可能性を(「Research-based Art」や「Art-based Research」などといった出来合いの概念を落としどころとせずに)あくまでも実践的に探っていくことを目指します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D210-0071A
マルチメディア解析I
中井 悠
A1 A2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
初回のオリエンテーションで集まった受講生と相談して、読む文献と順番を決めます。現時点での読むかもしれない「ポテンシャル文献」リストを挙げておきますが、これ以外の文献のリクエストがあれば柔軟に取り入れていくつもりです。 【現在】 (2017) Eyal Weizman | Forensic Architecture: Violence at the Threshold of Detectability / (2025) エヤル・ヴァイツマン『フォレンジック・アーキテクチャー:検知可能性の敷居における暴力』中井悠訳 (2025)Matthew Fuller | Truth by FRAUD (Art as Metadiscipline) (2023) James Voorhies | Postsensual Aesthetics - On the Logic of the Curatorial (2020) Matthew Fuller and Olga Goriunova | Bleak Joys - Aesthetics of Ecology and Impossibility (2018) David Lloyd | Under Representation - The Racial Regime of Aesthetics その他
授業の方法
文献の読解とレスポンスペーパーに基づくディスカッション形式
成績評価方法
課題、出席と議論への参加を踏まえた自己採点。
教科書
英語の本に関してはPDFを配ります。
参考書
英語の本に関してはPDFを配ります。
履修上の注意
一応、Sセメスターに開講した授業の後編として構想されていますが、今回からの履修も可能です。また正規の受講生と同じように参加するのであれば、「聴講」も歓迎します。