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最終更新日:2026年4月20日
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マルチメディア解析I
エステティクス(感性術)のからくり【後編】
現在「エステティクス」が大きな転換を迎えています。これまで主に人間が持つ感性に関する学や論を指していた言葉が、人間以外のあらゆる存在物に備わる「感知(sensing)」および「意味形成(sense-making)」の術として拡張的に使われるようになっているのです。この授業では、そのような変動の重要な一端を担う『Investigative Aesthetics』(エヤル・ヴァイツマン+マシュー・フラー)を日本語に翻訳するにあたって、中井が捻り出した《感性術》という新しい訳語を「羅針盤」として用いながら、エステティクスの新しい動向とその背景を成す歴史を探っていきます。
エステティクスの拡張に関する基本文献を検討したSセメスターに続けて、Aセメスターでは八月に中井の翻訳が出版されたばかりのヴァイツマンによる『フォレンジック・アーキテクチャー:検知可能性の敷居における暴力』(水声社)を出発点としながら、エステティクスの問題をめぐる焦点を「調査」と「芸術」という一見すると異質な実践の絡み合いに向けていきます。その際に、ヴァイツマンと『調査的感性術』を共に書いたフラーが最近唱えている「Art as Meta-discipline」という議論を検討しながら、エステティクスの拡張と連動した実践の可能性を(「Research-based Art」や「Art-based Research」などといった出来合いの概念を落としどころとせずに)あくまでも実践的に探っていくことを目指します。
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