大学院
HOME 大学院 文化創造論II
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

文化創造論II

不可能性の表象──リオタールを読む(1)
この授業では、ジャン=フランソワ・リオタール(1924-98)の、おもに1980年代のテクストを読む。この時期のリオタールの哲学的関心は美学、倫理、政治など多岐にわたっているが、そこに共通するモティーフがあるとすれば、それは表象不可能性(ないし呈示不可能性)をめぐる一貫した問題意識である(具体的には前衛芸術、ホロコースト、資本主義)。

リオタールにかぎらず、20世紀後半の現代思想や批評理論において「表象不可能性」がさかんに論じられていたことは周知の通りである。だが、当の「不可能性」がいかに表象されてきたのか、ということは従来それほど検討されてこなかったように思われる。つまり、一口に「表象不可能性」といってもそこにはさまざまなヴァリエーションがあり、その「不可能性」をどのように表象するかは論者によってさまざまだということである。

そのような関心から、『非人間的なもの』(1988)や『ハイデガーと〈ユダヤ人〉』(1988)に収められた、リオタールの80年代のテクストをなるべく精密に読むことが、本授業の目的である。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D210-0020S
GAS-IC6A02L1
文化創造論II
星野 太
S1 S2
火曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
第01回 教員によるイントロダクション 第02回 リオタールを読む:『非人間的なもの』(1) 第03回 リオタールを読む:『非人間的なもの』(2) 第04回 リオタールを読む:『非人間的なもの』(3) 第05回 リオタールを読む:『非人間的なもの』(4) 第06回 リオタールを読む:『ハイデガーと〈ユダヤ人〉』(1) 第07回 リオタールを読む:『ハイデガーと〈ユダヤ人〉』(2) 第08回 リオタールを読む:『ハイデガーと〈ユダヤ人〉』(3) 第09回 リオタールを読む:『ハイデガーと〈ユダヤ人〉』(4) 第10回 リオタールを読む:英語ないし仏語の未邦訳テクスト(1) 第11回 リオタールを読む:英語ないし仏語の未邦訳テクスト(2) 第12回 リオタールを読む:英語ないし仏語の未邦訳テクスト(3) 第13回 リオタールを読む:英語ないし仏語の未邦訳テクスト(4)
授業の方法
講義、講読、発表、討議。 1)まず、各回の担当者が15分程度で講読文献について報告する。 2)その後、参加者全員が文献にコメントする(したがって予習は欠かせない)。 3)最後に、教員が必要に応じて全体の議論を整理し、適宜コメントを加える。
成績評価方法
講読、発表、討議への貢献を総合的に評価する。 受講者の人数によっては期末レポートを課す可能性がある。
教科書
なし。講読するテクスト(日・英・仏)は教員が用意・配布する。
参考書
講義中に指示する。
履修上の注意
講読する文献は基本的に日本語訳があるもから選ぶ。 ただし、必要に応じて英語、仏語の文献を読むことがある。