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最終更新日:2025年4月21日
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外国語としての日本語教育II
ひとの語りから「社会的現実」をあぶり出す〜「ライフストーリー研究」の意義を考えよう
ひとは何を思って言語を使い、学んでいるのか、どのような価値観によって言語についての判断を行っているのか、またそうした価値観はどのようにして形成されていくのか。このように、「言語を使う人間とはどういう存在か」という問題意識から研究を始めようとするときには、客観的なデータに基づいて、というより、個人の「語り」を通じて主観的意識を、また「社会的現実」を再構成していくということが求められます。近年そういった観点から、「ライフストーリー研究」が注目を集めつつあります。
しかしひとくちに「ライフストーリー研究」といっても、研究者によってその捉え方は様々です。また「主観的な語り」に基づき、「研究」の名に値する論考を展開していくための明確なやり方が確立しているわけではなく、それぞれの研究者が迷いつつ、様々な試みを行っている状況と思われます。
この授業では、ライフストーリーに基づく研究そのもの、またライフストーリーについてメタ的に書かれた論考を批判的かつ共感的に読み、参加者同士のディスカッションを積み重ねることによって、「主観的意識」「社会的現実」について研究することの意義について、自分なりの見識を作り上げていくことを目指します。
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