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最終更新日:2025年10月17日

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言語態分析演習II

(ポスト)帝国と観光
「観光」という移動の形態は、帝国主義や植民地主義と切り離すことができない。帝国期の日本語文学には世界各地が描かれるが、そうした描写が可能となるのは、それらの地域に到達するためのインフラが整備されていたからである。また、ある光景を観て楽しみ、消費するという行為には、植民地主義的な権力の不均衡が内包されている。帝国日本崩壊後も帝国のインフラは残存し、その上に「戦後」的観光が成立していく。一方、冷戦期において「帝国」は、アメリカ合衆国のネオ帝国主義という形で日本文学に影響を与えた。ロックフェラー財団やフルブライト奨学金などのプログラムを通じて多くの作家がアメリカに関わると同時に、アメリカを「帝国」とみなす「東側」の地政学的認識も日本社会に浸透していった。
本授業では、こうした「帝国と観光」の関係が文学作品にどのように表れるのかに注目しつつ、日本語文学を考察することを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D200-1021A
GAS-LI6D12L1
言語態分析演習II
逆井 聡人
A1 A2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
帝国期~冷戦期までを範囲とし、各授業ごとに短編、あるいは中編の1作品を扱う。 現段階では以下の三つのテーマを想定している。最終的なスケジュールは初回に提示する。 テーマ①:冷戦と移動 ロックフェラー財団やフルブライト財団などの支援を受けて渡米した小田実などの作家を中心に、冷戦体制下における作家の移動が描かれた作品を読み直す。 テーマ②:第三世界の問題 金子光晴、開高健といった、時代的にはやや異なるものの、第三世界での体験を持つ作家の作品を取り上げ、その表象のあり方を検討する。 テーマ③:引揚げ文学と(ポスト)帝国 1970年代に子ども時代の引揚げ体験を振り返り作品化した後藤明生などに焦点を当て、(ポスト)帝国と旧植民地表象の関係を検討する。
授業の方法
演習形式。発表と質疑応答。
成績評価方法
発表40%、議論への貢献度30%、期末レポート30%
教科書
授業毎に指示
参考書
授業毎に指示
履修上の注意
初回で発表担当を決めます。一人最低一回は発表してください。