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最終更新日:2025年4月21日

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言語態分析演習II

「叙情主体」とは何か――『叙情主体の諸形象Figures du sujet lyrique』を通して
1995年、詩におけるある種の「主体の回帰」を背景として、批評家ドミニク・ラバテDominique Rabatéは「問題の叙情的主体 Le sujet lyrique en question」と題した大規模コロックを開催した。このコロックを元にして、Modernités第8号および論集『叙情主体の諸形象Figures du sujet lyrique』が編まれた。昨年日本で出版された『叙情の変容』(中山慎太郎他、幻戯書房)を参考書としながら、この論集を紐解いてみたい。論集の分析対象は詩ではあるが、広く文学における主体の問題についての考察として考えたい。また、ジャン=ミシェル・モルポワJean-Michel Maulpoixの論考を出発点として、「4人称」の問題についても議論してみたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D200-1020S
GAS-LI6D12S1
言語態分析演習II
郷原 佳以
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
授業の趣旨、著者ドミニク・ラバテ、論集の背景などについて、Figures du sujet lyriqueの « Présentation »を参照しつつイントロダクションを行った後、Figures du sujet lyriqueの8本の論文および関連文献を読み、議論を行う。
授業の方法
イントロダクションの後、相談のうえで読む論文を決め、担当者を決めて輪読していく。担当者はレジュメを用意し、本文の内容だけでなく、本文や注に挙がっている関連文献を調べて報告し、コメントを付すこと。
成績評価方法
授業での発表。場合によってはレポートを課す。
教科書
Dominique Rabaté (dir.), Figures du sujet lyrique, PUF, 1996.
参考書
中山慎太郎、中野芳彦、五味田泰、山口孝行、廣田大地、森田俊吾『叙情の変容』幻戯書房、2024年。
履修上の注意
フランス語が読めることが望ましい。