大学院
HOME 大学院 テクスト受容論I
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

テクスト受容論I

森鷗外の『舞姫』ドイツ語訳をFrakturで読む(ドイツ語翻訳研究・上級編)
ベルリンを舞台とした森鷗外の小説『舞姫』(1890年発表)には複数のドイツ語翻訳が存在する。
このうち日本人がドイツ語に訳したものが2点ある。まず宇佐美濃守による1908-1909年のドイツ語雑誌連載、続いて小池堅治による単行本(漱石の『倫敦塔』と一緒、1917)である。後者はドイツ語活字Frakturで印刷されていることにも特徴がある。
本授業では近代文学研究に不可欠なFrakturを読む技術の習得を兼ねて、小池の『舞姫』翻訳を宇佐美およびドイツ人による翻訳などとも比較・検討する。原作の解釈はもちろんのこと、翻訳のもつ問題点や難しさなども議論していく。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D200-0971S
GAS-LI6D07L4
テクスト受容論I
石原 あえか
S1 S2
月曜2限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語/ドイツ語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
初回では簡単なFrakturの読み方入門を兼ねたオリエンテーションを行う。 2回目からは実際に小池の『舞姫』ドイツ語訳をFrakturで読み進めながら、他の翻訳とも相互分析・比較をしつつ、実践的な原作解釈や翻訳研究を行う。
授業の方法
演習形式で行う。共通のドイツ語テクストを履修者全員が読解・分析・議論する。
成績評価方法
毎回の議論やリアクション・ペーパー、レポートによる評価を予定(受講者の構成により柔軟に対応する予定、検討中・未定)。詳細は授業内で説明する。
教科書
"Die Tänzerin / von Mori. Der London Tower / von Natsume". Aus dem Japanischen von Kenji KOIKE. Tokyo: Nankodo 1917. 国立国会図書館のデジタルコレクションで閲覧可能(請求記号216-88、書誌ID0 ***** *もうひとつの日本人による『舞姫』ドイツ語訳(=宇佐美訳)についてはITC-LMSで開講後に指示を出します。
参考書
六草いちか:『すべての謎がこれで解けた‼ 鷗外「舞姫」徹底解読』大修館書店、2022年 *他の参考文献については、授業中あるいはITC-LMSを通して紹介する。 なお、ドイツ語圏で刊行された翻訳には以下の2点がある(こちらは後期課程で講読の授業あり;必要に応じて適宜参照する予定): 1) Ogai MORI: "Die Tänzerin" Aus dem Japanischen von Wolfgang Schamoni. Frankfurt a. M., 1989 2) Ogai MORI: "Das Ballettmädchen. Eine Berliner Novelle." Aus dem Japanischen von Jürgen Berndt. Zürich, 2014 (3. Aufl.).
履修上の注意
毎回、ドイツ語の原文を読むので、履修者はドイツ語基礎文法を修了していることが条件。 課題・連絡・お知らせ等は基本的にITC-LMSを使うので、必ず登録し、授業前に必ず確認すること。 なお、初回のみオンラインの可能性があります。ITC-LMSを事前に確認のこと。 また初回授業までに鷗外の『舞姫』原作に必ず一度/再度目を通しておいてください&国立国会図書館の閲覧サービスが利用できるよう、個人登録を済ませておいてください。
その他
教員への連絡は、できるだけITC-LMSのメッセージ機能を使って下さい。