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最終更新日:2024年10月18日

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言語科学基礎理論演習I

Fictive interaction, reported thought and grammar
発話の中に別の発話や思考内容が含まれる構造は、統語的には埋め込み文として特徴づけられてきたが、実際の会話におけるそのような構造の使用は言語普遍性と個別性の両方が観察されるという点で興味深いだけでなく、視点の操作と共感の造成等、語用論的・相互行為的観点からも注目を集めるものである。本演習では、会話における思考の引用や関連する現象の研究論文講読およびデータ分析を通じ、文法について考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D200-0111A
言語科学基礎理論演習I
遠藤 智子
A1 A2
火曜3限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
授業の前半では論文講読を、後半では参加者の研究する言語での該当するデータ分析を行う。使用可能なデータがない場合、論文講読を続けてもよい。 講読予定の論文は以下(変更・追加の可能性あり)。 Spronck, Stef and Daniela Casartelli. 2021. In a Manner of Speaking: How Reported Speech May Have Shaped Grammar. Frontiers in Communication 6, 22 pages. Bergqvist, Henrik. 2021. Egophoricity and Perspective: A View From Spoken Swedish. Frontiers in Communication 6, 13 pages. Berger, Evelyne and Simona Pekarek Doehler. 2015. Direct reported speech in storytellings: Enacting and negotiating epistemic entitlements. Text & Talk 35(6): 789-813. Pascual, Esther. 2006. Fictive interaction within the sentence: A communicative type of fictivity in grammar. Cognitive Linguistics 17(2): 245-267. Clark, Herbert H. and Richard J. Gerrig. 1990. Quotations as Demonstrations. Language 66(4): 764-805.
授業の方法
論文講読に際しては、論文をいくつかの部分に分けて担当を決める。担当者は、参加者が論文を読んできているという想定のもと、担当箇所の概要を説明する。疑問点があれば議論する。 学期後半のデータ分析では、各参加者が自分の研究する言語に関して何らかのデータを持参し、前半で読んだ論文の内容と関連づけて議論する。データ提供が難しい場合はさらなる論文講読を行う。
成績評価方法
授業参加、期末レポート
教科書
特になし
参考書
特になし
履修上の注意
論文は担当箇所以外も全て読んでくること。補助的ツールの使用に制限はかけない。