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最終更新日:2025年3月17日
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性と身体Ⅱ
トランスジェンダー・スタディーズ
トランスジェンダー・スタディーズは、フェミニズム/クィア理論の流れを一方で汲みながら、トランスジェンダーの人々にとって独自の問題系に取り組み、トランス・アクティヴィズムの歴史を背景に発展してきた分野である。この科目では、トランスジェンダーをめぐる歴史や理論に関する文献購読をメインに授業を進める。担当教員が重要な概念や議論を紹介したうえで、少人数でのディスカッションを行う。
具体的な内容としては、購読の前半では、主にアメリカにおけるトランス医療の発展、フェミニズムとの相克、90年代トランスジェンダー運動の展開を扱う。後半では、日本における性同一性障害医療の進展と性同一性障害特例法の成立をめぐる議論も対象とする。
近年、トランスジェンダーに関する社会的関心がトランスナショナルに高まりを見せる中、日本においてもその性/生を一元的に捉えたり病理化したりする文化的背景のもとで嫌悪や差別が深刻化している。トランスジェンダーの人々が直面する様々な制度的・社会的・文化的な障壁への考察を促しつつ、性別移行に関わる医療と法律のあり方や、フェミニズムとトランスの運動の関係などをめぐり、歴史的背景を踏まえた批判的思考力を身につけることを目的とする。
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