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最終更新日:2026年10月16日

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初年次ゼミナール文科

近現代日本の短篇小説を読む
【共通目標】
 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。
  「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。


【この授業の目標・概要】
日本の近代~現代に書かれた短篇小説を取上げ、小説テクスト分析の基本的な考え方および文学研究の基礎を実践的に学ぶ。扱う作品については、現時点では芥川龍之介「蜜柑」、内田百閒「道連」、江國香織「デューク」、開高健「玉、砕ける」、梶井基次郎「路上」、川端康成「白馬」(『掌の小説』より)、北杜夫「羽蟻のいる丘」、小泉八雲「雪おんな」、国木田独歩「疲労」、志賀直哉「真鶴」、太宰治「満願」、中島敦「名人伝」、星新一「ボッコちゃん」、夢野久作「瓶詰の地獄」などを予定しているが、学生からの希望があれば積極的に取入れつつ、最終的には授業の中で決定する。著名作からマイナーな作品まで様々な作品の読解を通して、これまでの国語とは異なる、創造的な読解の面白さを体感してほしい。
小説をアカデミックに読むとはどういうことか、中高の国語教育とはどう違うか、文学研究にはどのような楽しさがあり、それは教養としてどのような意味を持つのかなど、柔軟な発想力の涵養と研究方法の習得が本授業の第一目標である。

【学術分野】国文・漢文学

【授業形態】文献批評型  
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31786
CAS-FC1510S1
初年次ゼミナール文科
出口 智之
S1 S2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回・第2回については、PDF版シラバスの「初年次ゼミナール文科」冒頭のページと、UTOLの「初年次ゼミナール文科(総合)」コース(ログイン後の画面の時間割の下に表示)で案内する。初回授業までに必ず確認しておくこと。 ------------------------------- 第3回 履修メンバー顔合せ、演習の方針説明、担当作品検討など 第4回 データベース実習 第5回 検索・注釈実習 第6回 芥川「蜜柑」に注釈をつけよう 第7-12回 学生による発表 第13回 総評 なお、すべての時間について、授業外の時間に各回15分の質問対応やピアレビュー等の時間をもうける。詳細は授業中に指示する。
授業の方法
*全ての授業で小論文が課される。 -------------------------------- まずは第3回の授業で、学生との相談したうえで授業の方針・扱う作品を決め、かつ日本近代文学を研究するための基礎的な方法を講義する。 第4-5回の授業では、日本近代文学を研究するうえでの基本的なデータベースの使いかたと、文学作品への向きあいかたについて講義する。 第6回では、それまでの授業をふまえて実践的なワークショップ型の授業を行い、翌第7回から12回にかけて、学生が順次発表を担当する。 第13回は、全体を総括するまとめの授業にあてる。 原則として、授業期間の後半は学生による発表および討議によって進む。したがって、受講人数によって必要時限数が変動するため、場合によっては第6回から発表が開始、あるいは第13回も発表に充てることもありうる。ただし、いずれの場合であっても、少なくとも第4回もしくは5回あたりまでは、発表の準備期間として教員による講義が中心となる。 最終的に、ディスカッションのなかで見えてきた読み方も取りこむ形で、小論文を仕上げて提出すること。
成績評価方法
発表、議論への貢献等の平常点、小論文の3点で判断する。割合はおおむね発表40%、平常点20%、小論文40%で、発表と小論文の双方が単位付与の必要条件(たとえば、発表と平常点のみで全体の6割の点数を取ることも理論上可能だが、小論文が提出されない場合には単位認定から除外する)。
履修上の注意
初年次ゼミナールの授業は20名前後で編成される。同一時間帯に複数の初年次ゼミナールの授業が開講される。各自が参加すべき授業の曜限はクラスごとに指定されており、その範囲で選択をおこなう。 本授業では、授業開始時に扱う作品が確定しておらず、またすべてを一冊に収録した書籍も存在しないため、特定の本を教科書(教材)とすることはしない。発表担当の学生自身がテキストを入手・複写し、講義内で配布することを予定している。近代文学研究においては底本選定も重要なプロセスであり、その段階から身につけてもらう意図もある。