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最終更新日:2026年10月16日

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初年次ゼミナール文科

古典的テクストとその翻案から考える宗教と世俗をめぐる物語の型
【共通目標】
 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。
  「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。


【この授業の目標・概要】
 この授業では、古典的テクストを単なる歴史的資料としてではなく、翻案(アダプテーション)を通して繰り返し読み替えられてきた「思考の資源」としてとらえる。デフォー『ロビンソン・クルーソー』、ソポクレス『アンティゴネー』、中江兆民『三酔人経綸問答』と、それらの翻案作品を素材に、現代世界および日本社会を考えるうえで有効な物語の型や問いを検討する。複数のテクストを比較しながら分析的に読む力を養い、先行研究を踏まえたレポート執筆を通して、自ら問いを立て論じる方法を身につけることを目標とする。なお、担当教員の専門は宗教学とフランス語圏地域研究であり、授業では宗教と世俗の関係という視角や、フランス語圏の作品・議論にも触れる機会が相対的に多くなると思われる。  


【授業形態】文献批評型   
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31768
CAS-FC1510S1
初年次ゼミナール文科
伊達 聖伸
S1 S2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回・第2回については、PDF版シラバスの「初年次ゼミナール文科」冒頭のページと、UTOLの「初年次ゼミナール文科(総合)」コース(ログイン後の画面の時間割の下に表示)で案内する。初回授業までに必ず確認しておくこと。 ------------------------------- 第3回 『ロビンソン・クルーソー』についての講義。孤立・労働・信仰を軸に、近代的主体形成の物語構造と宗教的意味を分析しする。また、翻案作品や批評的読解の報告をもとに、原作の読み替えの可能性を検討する。 第4回・第5回 『ロビンソン・クルーソー』(報告・討論) 第6回 『アンティゴネー』についての講義。ポリスの法と超越的規範の対立を手がかりに、宗教と世俗の緊張関係を考察する。あわせて、近現代の翻案を素材に、政治・抵抗・ジェンダーの観点から議論する。 第7回・第8回 『アンティゴネー』(報告・討論) 第9回は、『三酔人経綸問答』についての講義。明治期における西洋と日本の出会いと社会の再編を、大国化路線か小国主義かという対話形式という物語の型から読み解く。思想史的評価を踏まえて翻案的読解の可能性を検討する。 第10回・第11回『三酔人経綸問答』(報告・討論) 第12回・第13回は、総合討論およびレポート構想発表
授業の方法
*全ての授業で小論文が課される。 -------------------------------- 講義、報告・討論、小論文
成績評価方法
出席(10%)、報告(30%)および議論への貢献等の平常点(20%)と小論文(40%)とで判断する。 なお、小論文の提出は単位付与のためには必須である。
履修上の注意
初年次ゼミナールの授業は20名前後で編成される。同一時間帯に複数の初年次ゼミナールの授業が開講される。各自が参加すべき授業の曜限はクラスごとに指定されており、その範囲で選択をおこなう。