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最終更新日:2026年10月16日

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初年次ゼミナール文科

調査/実験データから最適な学びを探究する
【共通目標】
 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。
  「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。


【この授業の目標・概要】
 「学び」は、日常生活や学校において誰もが経験する。それゆえ誰もが「学び」に関する自分なりの考えや方略を持っている。一方、「学び」を対象とした研究では、そうした経験的な知ではなく、実験や調査で得たデータに基づいて知見が生み出されている。
 「学び」を対象とする研究分野の一つに教育工学がある。教育工学では、最適な「学び」を目指して、人間の「学び」に関する問題への解決方法を考え、実行・評価が行われる。そして得られた知見を教育実践に活用し、最適な「学び」の実現を目指す。
 この授業では、最適な「学び」の実践に資する「問い」を先行研究を踏まえて設定し、「問い」に答えるための研究計画を立て、人を対象としたウェブ調査もしくは実験を実施してデータを取得・分析し、学術論文の形式に則って小論文として執筆することを目的とする。「学び」は、誰もが経験しているがゆえ、「問い」に繋がる「問いのきっかけ」を持っている。自らの関心、「問いのきっかけ」を、先行研究調査や他者との議論を踏まえて学術的な「問い」に発展させ、「問い」への回答を自分なりに導き出すことを目指す。

以上を踏まえ、この授業では下記の授業目標を設定する。
・「学び」に関する学術論文の形式を述べられる
・自らの「問い」の形成に必要な文献を収集できる
・先行研究の問題点や課題を指摘できる
・「学び」に関する自らの「問い」を設定できる
・「問い」に答えるための研究計画を立てられる
・研究計画に沿ってデータを取得し分析できる
・分析結果を適切に解釈して、「問い」に対する結論を述べられる
・「問い」や研究計画、結果・考察を学術論文の形式に従って小論文として執筆できる
・他者の「問い」や研究計画、小論文の改善点を指摘できる


【授業形態】ディシプリン型
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31745
CAS-FC1510S1
初年次ゼミナール文科
中澤 明子
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回・第2回については、PDF版シラバスの「初年次ゼミナール文科」冒頭のページと、UTOLの「初年次ゼミナール文科(総合)」コース(ログイン後の画面の時間割の下に表示)で案内する。初回授業までに必ず確認しておくこと。 ------------------------------- 第3回:教育工学・学習に関するミニレクチャ/「問いのきっかけ」への気づき(議論) 第4回:論文講読と議論/論文の形式に関するミニレクチャ 第5回:「問い」を深める(議論)/研究方法に関するミニレクチャ① 第6回:研究方法に関するミニレクチャ②/「問い」を深める(議論) 第7回:中間報告(研究の問い、研究計画) 第8回:小論文執筆に関するミニレクチャ/研究計画・進捗共有(議論) 第9回:小論文の相互評価(1)(主に問題意識、研究方法) 第10回・第11回:研究進捗報告(口頭発表) 第12回:統計実習/研究計画・進捗共有(議論) 第13回:小論文の相互評価(2)(主に結果・考察)/小論文執筆に関するミニレクチャ/授業のふり返り なお、第10回〜第12回の授業については、受講生の研究の進捗を確認した上で、第10回を統計実習/研究計画・進捗共有(議論)、第11回・第12回を研究進捗報告(口頭発表)に変更する可能性がある。
授業の方法
*全ての授業で小論文が課される。 -------------------------------- 【第3回以降授業共通】 ・原則、毎回の授業において課題(宿題)が出される。これらの課題にしっかりと取り組むことで、研究計画策定や小論文執筆をスモールステップで行える。 ・毎回の授業でペアあるいはグループでの意見交換や議論を行う。 ・グループでの議論への「ただ乗り」は認められず、自分なりにグループでの議論に自分なりに貢献することを目指す。 ・問いの設定・研究計画、研究進捗報告、小論文については、相互評価/相互コメントを授業で実施し、互いの成果物を批判的に捉えながらも、より良くするための建設的な改善点を指摘する機会を設ける。 ・研究の問いの設定・研究計画策定においては、授業時間外に教員と面談し、内容の検討・決定を行う。研究計画策定の時期(第7回)までに最低1回の面談を行う。それ以外も必要であれば教員と面談を行うことができる。また、ウェブ調査・実験の実施においては円滑に進められるよう、教員やTAがサポートする。 ・講義資料の配布、教員・TAとのコミュニケーションにはUTokyoSlackを使用する。ワークシートや相互評価などにはGoogleWorkspaceを用いる。授業後のコメントシート(大福帳)以外の課題提出はUTOLで行う。 ・本授業では、本学の方針・規定に則った上で、生成AIの使用を認める。具体的な使用方法や禁止事項・注意点は授業中に教員が説明する。 【授業回ごとの方法】 ・第4回の論文講読では、教員が提示する文献リストに基づいて、授業前に自分が読んだ論文の内容を、内容を知らないグループの他者に説明する。また、講師が提示した議論の問いについてグループで議論する。 ・第7回の中間報告は、ポスター発表形式で発表と相互コメントを行う。 ・第9回・第13回の授業では、その時点で執筆している小論文をほかの学生と交換して互いに読み評価する(ピア・レビュー)。第9回は問題意識・研究方法、第13回は結果・考察までを含む小論文を相互評価する予定である。第9回・第13回の授業で得た他者からのコメントに基づいて、すべての授業終了後に小論文の修正・執筆を進め、最終的な小論文を仕上げ提出する。 ・第10回・第11回の授業では、研究進捗に関する口頭での報告を行う。 ・第12回の授業では、パソコン(Excel)を用いたデータ分析の実習を行う。 ・第3回〜第8回の授業後には課題(宿題)が毎回出される。主に教員が用意したワークシートに記入するものである。毎回の課題は、研究の問いの設定、研究計画の策定、小論文執筆に関するものであり、学期末の小論文完成に向けて段階的に進めていくものである。毎回の課題に対して教員・TAがフィードバックを行う。 ・第3回〜第8回の課題のほか、研究計画書の修正、ウェブ調査や実験の準備(ウェブフォームの設定、研究参加者の募集など)を授業時間外に行う必要がある。これについても教員がすべて確認・フィードバックを行った上で実施する。 ・研究の内容や実施状況によるものの、授業での学習活動と毎回の課題を遂行することで第13回の授業時には小論文の第1稿が完成している想定である。すなわち、授業期間中の課題の負担は大きいが、課題に着実に取り組むと授業期間中に小論文の執筆がほぼ終了する見込みである。そのため、授業終了後の小論文執筆は第1稿の加筆修正で終了する可能性がある(授業終了後の負担は少ない)。 ・データ分析の方法・手順は、第12回の授業だけでは習得が難しいため、全授業終了後にデータ分析に関する相談会を開催する予定である。
成績評価方法
出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 平常点と小論文の評価の割合は、平常点 30%、小論文 70%である。 ただし、小論文を提出すれば満点がつくのではなく、授業中に示すルーブリックに基づいて小論文を採点し、その点数が小論文の得点となる。 平常点には課題への取り組みも含まれる。課題に取り組むことで小論文を完成させることができるため、小論文だけの提出では不十分であり平常点に含まれる活動にも取り組む必要がある。
履修上の注意
初年次ゼミナールの授業は20名前後で編成される。同一時間帯に複数の初年次ゼミナールの授業が開講される。各自が参加すべき授業の曜限はクラスごとに指定されており、その範囲で選択をおこなう。