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最終更新日:2026年10月16日

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初年次ゼミナール文科

政治学を通じて学ぶ社会科学の基本作法
【共通目標】
 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。
  「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。


【この授業の目標・概要】
 本授業では日本語で書かれた政治学における最新の学術論文の購読を通じて、政治学の基礎と社会科学の基本作法について学ぶ。
 「政治」という言葉にはネガティブなイメージや偏った見方がつきまとう。例えば「政治家や官僚は数が多く、高給取りだ」「政治家は不正ばかりをしている」「政治とは一部の人がするものだ」などの言説が根拠もないまま語られる。以上のような根拠やデータに基づかない言説は政治に対する誤った見方をもたらす。本授業では根拠やデータに基づく政治学に関する学術研究の成果を購読することで、政治に対する見方を身につける。
 また同時に、私たちがなぜ論文を読むのか、どのように読めば研究を進め、論文を書くことができるのかという視点から、社会科学の基本作法を身につける。私たちが論文を書くためには、研究の「消費者」としての読み方から「生産者」としての読み方に転換する必要がある。「生産者」としての読み方は単に文章の内容を理解し、内容に関する問題に回答する、といった高校までの教育では身につきにくい力であり、それなりのトレーニングを必要とする。本授業では研究者が実際に論文を書く過程を意識して授業を進めることで、受講生が論文を書くための基礎を提供する。


【学術分野】法・政治


【授業形態】ディシプリン型 
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31740
CAS-FC1510S1
初年次ゼミナール文科
寺下 和宏
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回・第2回については、PDF版シラバスの「初年次ゼミナール文科」冒頭のページと、UTOLの「初年次ゼミナール文科(総合)」コース(ログイン後の画面の時間割の下に表示)で案内する。初回授業までに必ず確認しておくこと。 ------------------------------- 第3回:個別ガイダンス・自己紹介 第4回:文献グループ報告(1) 第5回:文献グループ報告(2) 第6回:文献グループ報告(3) / 論文の構造・リサーチデザインに関する講義 第7回:小論文報告(1) 第8回:小論文報告(2) 第9回:小論文報告(3) 第10回:小論文報告(4) 第11回:小論文報告(5) 第12回:小論文ピアレビュー 第13回:まとめ
授業の方法
*全ての授業で小論文が課される。 -------------------------------- 原則として、教室で議論する方法で行う。第4回〜第7回は政治学に関する日本語論文を読み、グループによる報告・議論を行う。全ての受講生はあらかじめ指定した2本の論文を読んでおく必要がある。また各自、数行で構わないので各論文に対するコメントを書き、Slackで事前に提出することを義務付ける。さらに授業では各回につき1グループが当該論文の内容を簡単に報告する。その後、論文の内容に関し、質疑応答、ディスカッションを行う。適宜、担当教員が補足説明を行う。 第8回〜第12回は各受講生が小論文に関する中間報告を行い、内容に関して議論する。具体的には、各回4-5人ほどの受講生が自らが選んだテーマに関連する先行研究の紹介を中心に、小論文の構想を10分程度で報告する。その後、質疑応答を通じて、良いリサーチデザインとは何かについての理解を深めていく。報告者は報告の1週間前までに関連論文1本を選び、Slackに投稿する。その後、報告者以外の受講生は指定された報告者の関連論文1本を読み、グループ報告と同様にSlackでコメントを事前に提出することを義務付ける。 最終課題として、政治に関するテーマについて論文形式で論述する小論文を課す。具体的には、問い、先行研究、研究の課題と方向性という3つの要素と参考文献リストが揃った小論文の提出を求める。受講生は実証的な政治学の論文において標準的といえる要素と形式を備えた小論文を書くことを通じて、社会科学の作法を学ぶ。 また小論文執筆のために、個人報告の機会だけでなく、各受講生が小論文の内容について相互にコメントするピアレビューの時間を設ける。自らが書いた文章だけでなく、他人が書いた文章を読むことで読みやすい文章・論文の書き方を身につける。また学術・研究における基盤ともいえるピアレビューを体験することで研究倫理や信頼性に関する理解も深める。 なお授業連絡および小論文以外の課題提出はSlackを通じて行う。Slackへの招待はUTOLを通じて行う。第3回の授業までに簡単な課題を課すため、必ず確認すること。なお小論文の提出はUTOLを通じて行う。
成績評価方法
報告(30%)および議論への貢献(20%)等の平常点と小論文(50%)とで判断する。 ただし、小論文の提出は単位付与の必要条件である。
履修上の注意
初年次ゼミナールの授業は20名前後で編成される。同一時間帯に複数の初年次ゼミナールの授業が開講される。各自が参加すべき授業の曜限はクラスごとに指定されており、その範囲で選択をおこなう。