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最終更新日:2024年4月22日
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全学自由研究ゼミナール (文化遺産のポリティクスPolitics of Cultural Heritage)
文化遺産のポリティクス
Politics of Cultural Heritage
文化遺産が保護されてきた歴史や現状を振り返りながら、国内外の開発や政治問題が文化遺産に与える影響を理解し、国際社会や地域の人々の生活における意義を構造化できるようにすることを目的とします。文化遺産が持つ意味合いを理解し、それの地域創生と国際関係に与える影響について考え、国内外の社会問題を批判的に分析できるような視点を身につけます。
到達目標:
1:文化遺産をめぐる基礎的な知識を身につけることができる。
2:さまざまな文化遺産に関する問題について、実社会と結びつけながら自らの問いを立てることができる。
3:自ら立てた問いに対して専門的な知識に基づいて分析・考察できる。
授業概要:
人々の文化的な活動によって生み出された有形・無形の文化遺産は、後世に伝えるためにこれまで様々な形で守られてきました。本講義では、その中でも特に現在の社会で認識される文化遺産概念を国際社会に広めた、ユネスコの取り組みに焦点を当てます。国際条約の成り立ちから運用までのプロセスを学びながら、「文化遺産」と社会の関係性について考えます。まず、1972年に誕生した世界遺産制度の背景にある、各国で発展してきた文化財保護制度や概念形成の積み重ねや、戦争や開発という社会の歴史と制度の変革を学びます。そのうえで、実際に世界遺産条約が運用される中で、国際社会が直面する様々な現状と課題について一つずつ見ていきながら、世界遺産の将来的な在り方(国際社会へのインパクト、コミュニティとの共存、持続可能な開発目標との関係性)について考えます。
そのうえで、世界遺産とそれにかかわる取り組みに直接かかわる世界各国の専門家にオンラインまたはオンサイトで特別講義をしていただきます。様々な層のアクター(政府、市民、研究機関、企業)との関係性を実際に見たうえで、将来的な文化遺産の保全活用の在り方を考えます。
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