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最終更新日:2026年3月16日

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外国文学

フランス文学のエチュード
 この授業は、文学部・フランス文学研究室の教員がそれぞれ専門とする時代・作家・作品を取り上げて講義し、フランス文学の全貌を解説すると同時に、文学研究の方法と意義についても教養学部前期課程のみなさんにわかりやすく解き明かすことを目的としています。
 人文科学は人間の探求を目的としています。その一分野としての文学(および文学研究)は、言葉なりテクストを介して、可能性としての人間を考察する点に特徴があります。哲学が概念を通じてそれを行い、歴史学が過去における人間のあり方を探るとしたら、文学は人間のあり方の持つ可能性を、概念の手前に遡り、あるいは過去の事実の枠組みを越えて探求するのです。言い換えれば、きわめて日常的に行き交う言葉の流通のなかから、まったく「想定外」の人間像を探求する。そしてフランス文学こそ、今まで、もっともその試みに務めてきた文学であるように思われます。
 フランス文学は時代順にいって人文主義、古典主義、啓蒙主義、ロマン主義、自然主義、シュルレアリスム、実存主義という文芸思潮をたどり、しかもそのすべてにおいて時代の尖端をゆく作品を産み出してきました。一国文学でありながらヨーロッパ世界の精神史の流れを先取り、ないしリードしたといってよく、これをたどることによって、副産物として、世界文学への展望を容易に把握することもできます。現況はより複雑な様相を呈していて、哲学、社会学、人類学などの他の領域とこれまで以上に深く関わる形で文学が営まれていますが、まず基本を学ぶことで現在の状況への認識をさらに深めることが期待できます。
 授業では、それぞれの文芸思潮のなかから、いくつかの代表的な作品を選び、翻訳の抜粋を読解することによって、その作品の魅力を説き明かす形で進められます。時代順にはこだわらず、担当教師がもっともおもしろいと思う作品を取りあげることにします。授業を手がかりに、気になる本があったらぜひその翻訳全体を読み通すことを希望します。文学の魅力と可能性を再発見する機会となることを目指します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31701
CAS-GC1A17L1
外国文学
王寺 賢太
S1 S2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回(4月5日)塚本昌則・王寺賢太・浜永和希 イントロダクション 第2回(4月19日)塚本昌則 クンデラ『存在の耐えがたい軽さ』──状況の中にいる人間 第3回(4月26日)塚本昌則 モンテーニュ『エセー』──任意の人間の自己吟味 第4回(5月10日)塚本昌則 プルースト『失われた時を求めて』──小説の危機、小説の変容 第5回(5月17日)塚本昌則 ブルトン『ナジャ』──「シュルレアリスム」とはなにか 第6回(5月24日)王寺賢太「ベールの寛容論:「父ならぬ母の夫」と「夫を取り違える妻」の話」 第7回(5月31日)王寺賢太「モンテスキュー『法の精神』:法とは何か、統治とは何か」 第8回(6月7日)王寺賢太「ルソー『人間不平等起源論』:自然状態とは何か」 第9回(6月14日)王寺賢太「ルソー『社会契約論』:来たるべき社会契約」 第10回(6月21日)浜永和希 マラルメ「それ自身の寓意であるソネ」──自己言及と神秘 第11回(6月28日)浜永和希 ボードレール「綱」──アイロニーの二重の罠 第12回(7月5日)浜永和希 ランボー「記憶」──家族関係における疎外 第13回(7月12日)浜永和希 ランボー「酔い痴れた舟」──所有と放棄のあいだ 第14回(7月19日)予備日
授業の方法
本講義は、文学部フランス語フランス文学研究室の教員がオムニバス形式で行います。 初回のみ、オンライン形式で、ガイダンスを兼ねて、塚本昌則、王寺賢太、浜永和希の三人の教員が出席して、フランス文学・思想の魅力について話をします。詳細情報はITS-LMSを参照してください。 第二回目からは各回、担当教員が自分の面白いと思っている主題について話をします。
成績評価方法
学期末に提出してもらう4000字程度のレポートに基づいて採点します。(詳細は授業期間中に指示します)。
履修上の注意
講義は日本語で行います。毎回、担当教員が資料を準備します。