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最終更新日:2026年10月16日

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初年次ゼミナール理科

人間行動のメカニズムを科学的に探る:判断・意思決定を例にして
(授業の概要と目的)
「学校からの帰りに重い荷物を駅までもってくれれば10円あげる」と友人に言われると、「10円なんかいらないよ」と返答して荷物を運んであげる人は少なくないと思われます。しかし、伝統的な経済学が仮定するように私たちが合理的な経済人ならば、たとえ10円であっても労働の対価を受け取った方が得です。では、どうしてこの状況では10円を受け取らないのでしょうか? 人はときに合理的・規範的な理論から逸脱した行動をとることがあります。かと言って、それが人にとって本当に非合理というわけでもありません。そこで本授業では、人が日常的にしばしば見せる不思議な(所謂「合理性」からはずれる)判断と意思決定(Judgment and Decision Making)についての理解を、認知科学的な観点から深めることを目的とします。この目的を達成するために、私たちが日常、特に意識することなく行っている判断や意思決定の背景にある心的メカニズムに関する仮説を立て、認知心理実験の立案と実施を通してその仮説を検証します。研究成果を全員の前で発表した上で、簡単な報告書を提出してもらいます。これらの作業は3-5名のグループ単位で実施する予定です。

(授業の目標)
・グループワークを通じて、集団での問題設定、情報共有、討論、役割分担ができる
・アカデミック体験を通して、人の意思決定や判断に関する基礎的な研究の概要を説明することができる
・人の心理を知るための仮説と実験計画を立て、データをとってその仮説を検証することができる
・心理・行動データに対する基礎的な統計解析ができる
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31690
CAS-FC1520S1
初年次ゼミナール理科
植田 一博
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第3-4回:判断・意思決定に関する研究の基本的な知見の説明、文献検索の仕方 第5回:実験参加体験、Google formの使い方の説明、グループ分け 第6-7回:実験計画の立て方と簡単な統計検定の説明、Rを用いた統計検定の実習 第8回:グループ討議(仮説設定) 第9-12回:グループごとの実験の立案と実施(中間報告会を設定する予定) 第13回:成果発表、授業総括、達成度調査・授業評価アンケート(この回の直後に簡単な報告書提出) (一部実施の順番を変更する可能性があります)
授業の方法
先行研究の調査、仮説設定、実験、データ解析、グループ討論、プレゼンテーション、報告書執筆
成績評価方法
初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 (この講義での個別の評価基準) ・興味深い現象に対して適切な仮説と、それを検証するのにふさわしい実験を設定できたか。 ・より良いデータ取得を目指し、適切な手法で分析できたか。 ・わかりやすい発表を行い、適切な報告書が作成できたか。
履修上の注意
授業には毎回必ず出席してください。特にグループワークの期間は、出席した上で、メンバー同士で情報交換をしたり、議論することが求められます。また、授業時間が限られるので、先行研究の調査、実験計画の検討と実施、データ分析、報告書執筆は授業時間外にも行ってもらう必要があります。