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最終更新日:2026年10月16日
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初年次ゼミナール理科
地球環境を理学する
現在、地球の環境は大規模かつ急激に変化しています。例えば、地球の年平均気温については、工業化前からの上昇幅が、2024年に初めて1.5℃を超えたことが報告されました。変化しているのは気温だけでなく、海氷減少、氷河・氷床の縮小、海面上昇、海洋酸性化、海洋貧酸素化、異常気象、海洋熱波など多岐の要素にわたり、人間社会や生態系に大きな影響をもたらすことが懸念されています。いうまでもなく、環境問題は、数学・統計学、工学、人文社会科学、政治経済学、医学・保健科学、倫理など、様々な分野との連携が必要な総合的な課題ですが、自然科学がその根幹をなす基礎情報を提供します。
本ゼミナールでは、地球環境に関連する話題の理学的側面に注目し、掘り下げて考える機会を提供します。大気海洋研究所に所属する、海洋プランクトン(有孔虫)を専門とする教員(高木悠花)と、大気・海洋化学を専門とする教員(栗栖美菜子)が担当します。前半では、過去の地球環境を知るツールとしての有孔虫の利用について学習し、古水温復元の実践をするとともに、現在の地球環境変動に海洋生物がどう応答しているかを学びます。後半では、海洋における様々な化学物質(特に微量金属元素)の循環と地球環境との関係性について学習し、最先端のデータセットを用いて地球環境と海洋との関係性を解析・議論します。「能動的」な学びの過程を通じて、学生に「研究」の初歩を体験してもらうとともに、地球環境に関連する自然の真理や不思議を理学として研究する意義や過程、楽しさを知ってもらうことを目指します。専門的な予備知識は特に必要なく、化学や生物学を学んだことのない学生の履修も歓迎します。
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