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学部前期課程
学術フロンティア講義 (歴史資料と地震・火山噴火) (歴史資料と地震・火山噴火)
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最終更新日:2024年10月18日
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学術フロンティア講義 (歴史資料と地震・火山噴火) (歴史資料と地震・火山噴火)
歴史資料と地震・火山噴火
【概要】
東京大学の地震研究所と史料編纂所が連携して設立された地震火山史料連携研究機構では、地震学者と歴史学者が協力して史料の収集・編纂と分析と、地震活動や火山活動の長期的な情報を提供するデータベースの構築を行っている。
この連携研究機構が提供する講義では、歴史資料(史料)を用いた地震・火山噴火の研究について、背景となる知識やこれまでの成果、今後の展望について解説する。全体を理解するために必要な概論ののち、東北地方太平洋沖、南海トラフ、内陸活断層の地震、首都圏の地震について、具体的な事例-貞観地震、慶長の豊後地震と畿内(伏見)地震、宝永・安政の南海地震、安政の江戸地震、宝永の富士山噴火や天明の浅間山噴火など-を取り上げ、歴史学および地震学・火山学のそれぞれの立場から説明する。どのように歴史資料を読みとき、どのように現象を理解するのかを学び、また、異分野融合研究の意義や在り方に触れる。
授業は、杉森玲子(史料編纂所)・及川 亘(史料編纂所)・前野 深(地震研究所)・加納靖之(地震研究所)が分担する。
【目標】
・歴史学や地震学の基礎を、具体的な事例を通して学ぶ
・複数の研究分野からのアプローチでより深く現象を理解できることを知る
・これらの研究のおもしろさや解決すべき課題について考える
【こんな人に来てほしい】
文系理系を問わず、歴史、地球、防災などに関心のある人。また、本や資料を読むのが好きな人、観察や観測をもとに推理するのが好きな人など。
(参考)地震火山史料連携研究機構の概要
地震火山史料連携研究機構は、東京大学の地震研究所と史料編纂所が連携して設立されました。この学際的な研究機構では、歴史学者と地震学者が協力して史料の収集・編纂と分析を実施し、日本における地震活動や火山活動の長期的な情報を提供できる科学的なデータベースを構築しています。このような歴史時代のデータは、地震や火山の危険性の長期的な予測には不可欠です。
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学術フロンティア講義 (歴史資料と地震・火山噴火) (歴史資料と地震・火山噴火)
加納 靖之
S1
S2
木曜4限
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
【変更になる場合があります】
第1回 ガイダンス・イントロダクション
第2-4回 海溝で起きる巨大地震(日本海溝、南海トラフ)
第5-6回 内陸(活断層)の大地震(天正、慶長、能登半島など)
第7-8回 関東地震と首都直下地震(元禄、安政など)
第9-10回 富士山の噴火(貞観,宝永など)
第10-11回 浅間山の噴火(天仁,天明など)
第12-13 回 噴火と山体崩壊(雲仙、渡島大島など)
初回はガイダンスと地震学の基礎をまなぶ.2回目以降は歴史上の地震や火山噴火を取りあげ、歴史学と地震学の両面から解説する。歴史学および地震学を専門とする教員が交互に講義を実施する予定である。
レポートによる評価
レポートの内容(予定):講義で扱った地震(噴火)の一つを選び、レポートを作成する。講義内容に自分で調べたことを加えてまとめること。
教科書・参考書については必要に応じて利用すること(必ずしも購入の必要はない)。学内図書館にも配架されている。