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最終更新日:2025年4月21日

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全学体験ゼミナール (探究学習論:中高生向け教育プログラムのデザイン・実践)

探究学習論:中高生向け教育プログラムのデザイン・実践
【2025/4/7修正】
【注意】この授業は開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意すること。特に2年生は本科目の成績が進学選択が可能となる条件に含まれない見込が高いので、履修にあたっては十分に注意すること。

◆この授業の概要
高校・中学で進む「探究的な学び」の現在について考え・実践します。高等学校で「総合的な探究の時間」が必修科目化したのは2022年度のこと。2025年度からは、大学にいわば「探究学習ネイティブ世代」が入ってくることになります。無論、この必修化以前から探究・総合ははじまり、多様な取り組みがありました。その意義と課題・可能性とを改めて俯瞰するとともに、実際に中高生向け探究教育プログラムのデザインと実践をします。

◆この授業の目的・前提
担当教員は、これまで災害・エネルギー・メディアなどをテーマにした中高年の探究的な学びやそれを促すプログラムに複数関わってきました。
その中で、学校・教員・生徒・支援するNPO関係者等のそれぞれから、探究に取り組むことの価値と同時に、その難しさを聞いてきました。例えば、「小学生の調べ学習の延長にしかなっていないか不安」「どうやって探究の前提となるテーマや問いを定めればよいかわからない」「せっかく深い部分にせまってきたという部分で終ってしまい継続性がもてない」「受験につながるのかいなか不明瞭な中では受験科目優先の空気が強い」「自分の担当教科がある教員がさらに探究も担当すると負荷がおもすぎる」といったことです。
理念としてはわかっていても、実際にどうそれを進めればよいのか正解がわからない。この悩みの中に現場の関係者の困惑はあるようです。
そして、仮に「探究とはかくあるべし」と語れる人がいるとしても、それが5年後、10年後に誤りだったと評価される可能性も十分にあるのが現状といえるでしょう。
そんな流動的・過渡的な「探究学習」をテーマに理論的にも実践的にも捉え直すことがこの授業の目的です。
探究学習は、当然、「教育」の問題ですが、それはより広く「社会」の問題でもあります。つまり、それは教える側と教えられる側の固定的な関係性、あるいは学校等の教育システムの枠を超えてなされる営みだとされています。それ故、探究学習について考えることは、「今後の社会をいかにデザインするのか」という問題、例えば、これからどのような思考法が必要になり、いかに人と人、人と技術の繋がり方が生まれていくのかという、より普遍的な問題に迫るきっかけともなります。この授業では、探究学習をそのような前提で捉えます。

◆より具体的には?
調査と実践、2つのレベルで授業を進めます。
調査としては、
・探究学習の現場の悩み
・探究学習と高大接続
といったテーマについて、様々なデータを集め、実態を把握します。
実践としては、
・調査結果を前提に探究学習について中高の現場との意見交換
・探究学習に関するイベントの企画
といったことを進めます。

※ガイダンスは担当教員の他のSセメ開講科目の内容とあわせてオンラインにて実施します。
4月6日に以下のURLに動画をアップロードしましたのでご参照ください。
https://docs.google.com/*****
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31671
CAS-TC1300Z1
全学体験ゼミナール (探究学習論:中高生向け教育プログラムのデザイン・実践)
開沼 博
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
◆日程等進め方 この授業は集中講義として実施されるため、特定の曜日・時間に縛られることなく実施されます。 日程含む詳細は参加者の関心やスケジュールを踏まえて決定します。初回ガイダンスにて日程等の連絡方法は改めてお伝えします。 教育の場なので、まずは物理的・精神的両面で安全にフィールドワークを遂行できることを優先します。訪問先や日程について、もしご希望等あれば遠慮なくお申し出ください。
授業の方法
◆開講場所 本郷キャンパス、オンライン、フィールドワーク先のいずれか
成績評価方法
以下の割合で評価します。 ▼授業参加 100% 毎回、何らかのアウトプットが求められることになるので、欠席すれば自動的に点数は減ることになります。 ただし、コロナ感染等明確な欠席理由があり、出席の代替措置を希望する場合は、都度事前にメールにてご相談ください。
履修上の注意
◆担当教員の講義・ゼミ 以下が教養学部前期課程で担当教員が開講する講義・ゼミです。関心があるテーマがあれば、あわせて受講することを推奨します ・総合科目C講義「現代社会論入門:”白書”と”メディア”から読み解く現代社会」(Sセメ・火2)とあわせて受講すると政策や行政のあり方に詳しくなります。研究はもちろん、就活・社会人になってからも知っておくべき知識を得られます。同時に大量のインプットとアウトプット、論点をつかみ議論を先導するトレーニングにもなります ・全学自由研究ゼミナール「研究入門:現代社会を深堀りする(情報学環・開沼ゼミ)」(Sセメ・集中)は、人文・社会科学のゼミに学部1・2年のうちから参加することで、研究とはいかなる営みか学びます。現代社会の先端的な、馴染みやすいテーマを扱うので、ついてこれる一方で、毎回、それなりに長時間におよび議論を続けることになるのでそれに耐えうる知的体力は必要です。 ・全学体験ゼミナール「フィールドワーク入門:現代社会を歩く」(Sセメ・集中)は、様々な現場に赴きそこに生きる方々の声に耳を傾け、風景、あるいは目に見えない歴史的蓄積をさぐります。頭と手足との全てを回しながら現代社会を捉え直すトレーニングの機会を提供しています。 ・全学体験ゼミナール「東大福島部:福島を見る・食べる・学ぶ・遊ぶ」(Sセメ・集中)は、講義名のとおりですが、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の被災地の前から数えると20年ほど福島をフィールドに、災害にとどまらない多様な側面を研究を続けてきた講師が、座学と現地訪問とを組み合わせて多角的にガイド。一つの食材(フィールド)をあらゆる角度から切り刻み、知る限りの方法を駆使しながら徹底的に料理する魅力を伝えるよう努力しますので、それを五感で感じ、人にも伝えられる力を養って頂ければと思います。 ・全学体験ゼミナール「探究学習論:中高生向け教育プログラムのデザイン・実践」(Sセメ・集中)は高校・中学で進む「探究的な学び」の現在について考え・実践します。高等学校で「総合的な探究の時間」が必修科目化したのは2022年度のこと。2025年度からは、大学に「探究学習ネイティブ世代」が入ってくることになります。その意義と課題・可能性とを改めて俯瞰するとともに、実際に中高生向け探究教育プログラムのデザインと実践をします。