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最終更新日:2025年4月21日

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全学体験ゼミナール (東大福島部:福島を見る・食べる・学ぶ・遊ぶ)

東大福島部:福島を見る・食べる・学ぶ・遊ぶ
【2025/4/7修正】
【注意】この授業は開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意すること。特に2年生は本科目の成績が進学選択が可能となる条件に含まれない見込が高いので、履修にあたっては十分に注意すること。

◆この授業の概要
講義名の通り「福島を見る・食べる・学ぶ・遊ぶ」ことを通して、福島について主体的・対話的に深く学びます。
扱われるのは、福島の地域史、食や風習、政治・経済・メディア教育等々、3.11後の課題や変化以外も含めたあらゆる角度からの福島です。
具体的には、
・座学(数回)
・フィールドワーク(数回)
・イベント参加を通した実践
というプロセスを通し、地域コミュニティとつながり自分たち自身もコミュニティを形成(「福島部」化していく)の過程に身を置く中で、学際的に一つのエリア・テーマを多角的に見て、そこから新たな知見を得る経験ができます。

◆この授業の背景と意図
講師はこの20年ほど、福島をフィールドにした人文・社会科学的研究を続けてきました。15年前に3.11(東日本大震災・東京電力福島第一原発事故)がありましたが、それ以前からの福島、近年徐々に鮮明になりつつある災害を乗り越えた新たな福島をも対象に通時的に調査や実践を重ねてきました。
その中で常に重要な要素として存在してきたのは「コミュニティづくり」です。災害復興はもちろん、研究も教育・学びも、もちろん政治・行政も経済も、いかに人のつながり、コミュニティをつくり、持続可能な形にするのかが全てを決める、といっても過言ではない現実を見てきました。
学ぶことで人のつながりができ、飲み食いするなど時間をすごすことで、さらにそこから学びが深まり、その先に研究がうまれ、それ自体が「遊び」のように楽しくもなっていく。例えばそういう循環が生まれる先に、当初は頑として動きそうもない扉がすんなりと開いていくような瞬間を何度も見てきました。
授業の枠内でできることは限られますが、3.11にとどまらない多様な福島の側面について研究を続けてきた講師が、座学と現地訪問とを組み合わせて多角的にガイドする中で、一つの食材(フィールド)をあらゆる角度から切り刻み、知る限りの方法を駆使しながら徹底的に料理する魅力を伝えるよう努力する中で、それを五感で感じ、人にも伝えられる力を養って頂ければと思います。

※ガイダンスは担当教員の他のSセメ開講科目の内容とあわせてオンラインにて実施します。
4月6日に以下のURLに動画をアップロードしましたのでご参照ください。
https://docs.google.com/*****
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31670
CAS-TC1300Z1
全学体験ゼミナール (東大福島部:福島を見る・食べる・学ぶ・遊ぶ)
開沼 博
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
◆進め方 ガイダンスで詳細はお伝えします。座学の日程・時間は決まっています。その後のフィールドワークやイベント参加は参加者の無理のないところで日程・内容を調整する予定です。
授業の方法
◆開講場所 本郷キャンパス、オンライン、フィールドワーク先のいずれか
成績評価方法
以下の割合で評価します。 ▼授業参加 100% 毎回、何らかのアウトプットが求められることになるので、欠席すれば自動的に点数は減ることになります。 ただし、コロナ感染等明確な欠席理由があり、出席の代替措置を希望する場合は、都度事前にメールにてご相談ください。
履修上の注意
◆担当教員の講義・ゼミ 以下が教養学部前期課程で担当教員が開講する講義・ゼミです。関心があるテーマがあれば、あわせて受講することを推奨します ・総合科目C講義「現代社会論入門:”白書”と”メディア”から読み解く現代社会」(Sセメ・火2)とあわせて受講すると政策や行政のあり方に詳しくなります。研究はもちろん、就活・社会人になってからも知っておくべき知識を得られます。同時に大量のインプットとアウトプット、論点をつかみ議論を先導するトレーニングにもなります ・全学自由研究ゼミナール「研究入門:現代社会を深堀りする(情報学環・開沼ゼミ)」(Sセメ・集中)は、人文・社会科学のゼミに学部1・2年のうちから参加することで、研究とはいかなる営みか学びます。現代社会の先端的な、馴染みやすいテーマを扱うので、ついてこれる一方で、毎回、それなりに長時間におよび議論を続けることになるのでそれに耐えうる知的体力は必要です。 ・全学体験ゼミナール「フィールドワーク入門:現代社会を歩く」(Sセメ・集中)は、様々な現場に赴きそこに生きる方々の声に耳を傾け、風景、あるいは目に見えない歴史的蓄積をさぐります。頭と手足との全てを回しながら現代社会を捉え直すトレーニングの機会を提供しています。 ・全学体験ゼミナール「東大福島部:福島を見る・食べる・学ぶ・遊ぶ」(Sセメ・集中)は、講義名のとおりですが、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の被災地の前から数えると20年ほど福島をフィールドに、災害にとどまらない多様な側面を研究を続けてきた講師が、座学と現地訪問とを組み合わせて多角的にガイド。一つの食材(フィールド)をあらゆる角度から切り刻み、知る限りの方法を駆使しながら徹底的に料理する魅力を伝えるよう努力しますので、それを五感で感じ、人にも伝えられる力を養って頂ければと思います。 ・全学体験ゼミナール「探究学習論:中高生向け教育プログラムのデザイン・実践」(Sセメ・集中)は高校・中学で進む「探究的な学び」の現在について考え・実践します。高等学校で「総合的な探究の時間」が必修科目化したのは2022年度のこと。2025年度からは、大学に「探究学習ネイティブ世代」が入ってくることになります。その意義と課題・可能性とを改めて俯瞰するとともに、実際に中高生向け探究教育プログラムのデザインと実践をします。
実務経験と授業科目の関連性
担当教員はいわゆる実務家教員ではないものの、経産省・環境省・復興庁等の有識者会議委員や政治・行政・住民等の多主体間対話の設計などに関わってきた経験があり、また上述のフィールド研究の延長でマスメディアや出版、シンクタンク、教育、地方自治等の現場にも実務的に関わる機会を持ってきました。学術とその外部とを往還する中で得られた種々の社会現象の細部に関する知見や、そこで体験した学術の価値については講義の中で随時共有していこうと思います。