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最終更新日:2026年10月16日

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初年次ゼミナール理科

生命現象の把握・モデル化・検証サイクル
(授業の概要と目的)
科学の歴史を振り返ると、自然現象の理解は、(1) 現象の把握、法則性の発見(現象論)、(2) 現象の本質理解のためのモデル化、(3) モデルの検証、というプロセスがサイクル的に繰り返されることで深まっていくという大きな流れがあります。例えば生物学においても、メンデルによる遺伝の法則に始まり、最終的に遺伝子の実体や動作機構の基本的枠組みがほぼ理解されるまでの100年近くのあいだに、上記のサイクルが何度も繰り返されることで「遺伝」という現象の本質が明らかにされてきました。生物学に限らず、自然科学における研究とは、このような現象の発見・認識(Phenomenology)、モデル化(Modeling)、検証(Verification)という「PMVサイクル」を、何世代にもわたって多くの研究者が協働して回す行為と言えるかもしれません。

そこで本授業では、生命現象を題材に取り上げ、各受講者が考える生物の不思議から出発して、小さなPMVサイクルを回す体験をしたいと思います。グループワークを通じて深掘りするテーマを策定し、文献調査や議論を通じて具体的な問題・仮説を定め、それに対して、モデルを考えたり、データ解析やシミュレーションをしたり、可能な範囲で実験を行ったりすることで、仮説を検証を目指します。自ら仮説を立て、それをモデルとして表現するとともに、その現実的な検証方法を立案・実行できる能力を養うことが本授業の目標です。

(授業の目標)
・生命現象を題材として、科学的な仮説を構成できるようになる。
・現象の背景にある本質を考え、それをモデルとして表現できるようになる。
・仮説やモデルを検証するための適切かつ具体的な研究方針を立案できるようになる。
・仮説やモデルをもとに、理論解析・数値シミュレーション・実験などを通じて実際に検証し、自ら結論や新たな予言を導くことができるようになる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31669
CAS-FC1520S1
初年次ゼミナール理科
若本 祐一
S1 S2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第3, 4週 ガイダンス、講義(生命現象の定量的データとモデル化の重要性について、歴史的な事例や最近の研究例などを紹介) 第5週 グループワーク 各自興味を持った生命現象を取り上げ、その内容を深掘りするための文献調査 第6週 グループワーク・発表 自分で調べた内容をグループ内だけでなく全体に向けて発表することで、自らの理解をさらに深める 第7週 グループワーク 取り上げた生命現象を中心に、疑問を具体化し、仮説を立てる。この仮説を検証するのに適切なモデル化や実験の立案を行う 第8-11週 理論解析、数値シミュレーション、実験などを実行する 第12週 成果まとめ、ピアレビュー 第13週 合同発表会、授業総括など
授業の方法
講義、グループ討論、文献調査、データ解析、シミュレーション、実験、プレゼンテーションなど
成績評価方法
初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。
履修上の注意
学生主体で授業を進めるため、特別な事情等で欠席せざるをえない場合は、事前に必ず教員に連絡してください。