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最終更新日:2024年10月18日
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文理融合ゼミナール(身体と芸術)
楽譜とパフォーマンスと文化ージョン・ケージの場合
楽譜がどのようにパフォーマンスを生み出すのかを、ジョン・ケージの例をとって、楽譜の読解からパフォーマンス制作までを実際におこなってみることで体験します。特にケージが変化し続ける図形楽譜を発達させた1960年代の作品を扱うことになります。またその影響下から始まったフルクサスのテキスト・スコアの考えにも触れることになるでしょう。
ケージは禅を始めとする東洋思想に強い関心を持ち、その影響を公言していました。東洋と西洋という枠組み、自らの文化的な背景、身体のありかたを、批判的に理解、再構築するプロセスも大事な側面になるでしょう。
音楽の概念を更新した楽譜を扱うので、五線譜が読めたり、楽器ができることは必須ではありません。芸術実践の根源を考える場にしたいと思います。
参考図書などは特に指定しませんが、受講までにケージの音楽をある程度聴いておき、その思想にも触れておくようにしてください。
【注意】この授業は開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意すること。
ジョン・ケージは音楽のみならず、20世紀のあらゆる芸術ジャンルに巨大な影響を及ぼしました。現代芸術にいたる道筋の端緒をつけたともいえる「作曲家」の作品を、実際に手を動かしてリアライゼーションすることで、楽譜とは何か、パフォーマンスとは何かを、音楽だけに限定されない視野で、理念と実践のバランスをとりながら、ひとりひとりの体験から理解することを目指します。同時に社会における芸術の位置、自らの文化的な背景が如何にそのプロセスに関わるのかを考え、芸術から芸術を超えた事象に関わる方法を探ります。
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