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最終更新日:2024年10月1日

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文理融合ゼミナール(身体と芸術)

楽譜とパフォーマンスと文化ージョン・ケージの場合  楽譜がどのようにパフォーマンスを生み出すのかを、ジョン・ケージの例をとって、楽譜の読解からパフォーマンス制作までを実際におこなってみることで体験します。特にケージが変化し続ける図形楽譜を発達させた1960年代の作品を扱うことになります。またその影響下から始まったフルクサスのテキスト・スコアの考えにも触れることになるでしょう。  ケージは禅を始めとする東洋思想に強い関心を持ち、その影響を公言していました。東洋と西洋という枠組み、自らの文化的な背景、身体のありかたを、批判的に理解、再構築するプロセスも大事な側面になるでしょう。  音楽の概念を更新した楽譜を扱うので、五線譜が読めたり、楽器ができることは必須ではありません。芸術実践の根源を考える場にしたいと思います。  参考図書などは特に指定しませんが、受講までにケージの音楽をある程度聴いておき、その思想にも触れておくようにしてください。
【注意】この授業は開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意すること。

 ジョン・ケージは音楽のみならず、20世紀のあらゆる芸術ジャンルに巨大な影響を及ぼしました。現代芸術にいたる道筋の端緒をつけたともいえる「作曲家」の作品を、実際に手を動かしてリアライゼーションすることで、楽譜とは何か、パフォーマンスとは何かを、音楽だけに限定されない視野で、理念と実践のバランスをとりながら、ひとりひとりの体験から理解することを目指します。同時に社会における芸術の位置、自らの文化的な背景が如何にそのプロセスに関わるのかを考え、芸術から芸術を超えた事象に関わる方法を探ります。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31662
CAS-IC2420S1
文理融合ゼミナール(身体と芸術)
足立 智美
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1. ジョン・ケージの音楽と思想の概観 2. 楽譜とその解釈例 3. パフォーマンス制作1 4. パフォーマンスの相互評価 5. パフォーマンス制作2
授業の方法
講義形式から始めますが、徐々に議論、実践へと移行します。 (2023/6/27追記) 集中講義日程:  8/3(木) 3-4限  8/4(金) 3-4限  8/5(土) 2-4限  8/7(月) 2-4限  8/8(火) 2-4限 授業実施場所:コミュニケーションプラザ音楽実習室
成績評価方法
出席と積極的な参加を重視しますが、「評価」をするとはどういうことか、という問いかけも評価対象になるでしょう。
履修上の注意
 音楽経験の有無は問いませんが、パフォーマンスを作り上演することに強い関心があることが条件です。  楽器を持っている、演奏できる人は2日目以降に持ってきてもらうことになるでしょう。