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最終更新日:2026年10月16日

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初年次ゼミナール理科

技術と社会の視点から考える持続的な食料生産
持続的な食料生産という世界全体で切迫している問題を対象に、先端的な科学技術と社会制度・価値観との相互作用を多角的に考察することを目的とする。食料問題は、環境変動や経済構造のほか、技術革新や人口動態など様々な要因が重層的に絡み合う課題であり、単一の専門分野のみで解決することは困難である。本授業では、こうした問題の構造を理解するために、自然科学的アプローチとしてのゲノム科学・データサイエンスと、社会技術やマルチステークホルダー協働といった社会科学的・実践的視点から、議論を深める。
授業前半では、世界および日本における食料生産の現状と課題を整理し、持続性を脅かす要因を俯瞰的に捉える。その上で、ゲノム情報やデータ解析技術が食料生産の効率化・安定化・多様化にどのように貢献し得るのかを検討し、各班が対象とする具体的課題を設定する。後半では、現場観察や社会実装の事例を通じて、技術が社会に導入される際に生じる課題や、政策、地域社会、産業、市民など多様な主体の役割について考察する。学生は、アクションリサーチの視点から解決策を設計し、社会的妥当性と実現可能性を踏まえた提案へと発展させる。
本授業は、知識の習得にとどまらず、課題を自ら設定し、異なる分野の知を統合しながら考え抜く姿勢を重視する。グループワークや発表、討論を通じて、複数の価値観や立場を尊重しつつ議論する力、論理的に思考し社会に向けて発信する力を養うことを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31644
CAS-FC1520S1
初年次ゼミナール理科
磯部 祥子
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 全体ガイダンス(オンライン) 授業の目的、進め方、評価方法について説明する。 第2回 共通授業(対面) サイエンティフィックスキルに関するグループワーク。 ※第3回以降はオンサイトで実施する。 第3回 学生との顔合わせ・導入 教員紹介、学生の自己紹介、班分けを行い、グループワークの進め方を確認する。 ゲノム×データサイエンスによる持続的食料生産(磯部担当) 第4回 食料生産をめぐる課題の整理 世界および日本の食料問題について調査し、各班で対象とする課題を設定する。(進捗報告:各班5分) 第5回 技術的解決の可能性の検討 設定した課題に対して、ゲノム科学およびデータサイエンスを用いた解決の方向性を検討する。(進捗報告:各班5分) 第6回 既存アプローチの調査と具体案の立案 関連する研究や事例を調査し、技術的解決策の具体案を立案する。(進捗報告:各班5分) 第7回 中間成果の発表 各班によるレポート発表を行い、技術的視点からの課題設定と解決案を共有・議論する。 社会技術とマルチステークホルダーによる持続可能な食料生産(コンスタンティーニ担当) 第8回 食料問題と社会技術の基礎 国内外の事例を調査し、社会技術の視点から解決すべき課題と対象を再設定する。(進捗報告:各班5分) 第9回 社会実装フィールド訪問 社会実装の現場(例:埼玉県三芳町、世田谷区)を訪問し、課題の実態および多様なステークホルダーの役割を理解する。 第10回 解決策の設計と政策提言 アクションリサーチの視点から解決策を検討し、社会実装および政策提言のドラフトを作成する。(進捗報告:各班5分) 第11回 社会実装提案のプレゼンテーション 社会技術とマルチステークホルダー協働による解決策をまとめ、発表する。 第12回 課外講義(該当回) 第13回 総合討論 各班の成果を踏まえ、技術と社会の関係、持続的食料生産の将来像について総合的に討論する。 なお、講義内容は変更となる可能性がある。
授業の方法
本授業は、講義、文献調査、グループワーク、フィールドワーク、発表および討論を組み合わせた参加型授業として実施する。初回はオンラインで全体ガイダンスを行い、以降は原則として対面形式で進める。授業では、世界および日本の食料生産をめぐる課題を題材に、学生が主体的に課題を設定し、調査・分析・提案を行う。 前半では、ゲノム科学およびデータサイエンスの基礎的な考え方を踏まえ、技術的視点から食料生産における課題と解決の可能性を検討する。後半では、社会技術およびマルチステークホルダー協働の視点から、現場観察や事例分析を通じて社会実装の在り方を考察する。各回において進捗報告や意見交換の時間を設け、学生間および教員との対話を通じて理解を深める。 また、社会実装の現場を対象としたフィールド訪問を行い、教室内の議論と現実社会との接続を図る。最終的には、各班が設定した課題について、技術的妥当性と社会的意義の双方を考慮した解決策をまとめ、プレゼンテーションおよび総合討論を通じて共有する。 なお、授業の進め方は変更となる可能性がある。
成績評価方法
出席および講義中のプレゼンテーションを通じて評価する。
履修上の注意
特に義務付けないが、班ごとに2回のプレゼンテーションを行う予定であり、自主的に準備をすることを推奨する。