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最終更新日:2024年10月1日

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文理融合ゼミナール(身体と芸術)

現代音楽作品研究 −− 聴取と実践を通して 20世紀以降の作曲には、作家の独自性が特に強く求められてきた時代でもあります。これは、作曲家が今までとは違う独自の作曲言語を持っているか、を強く問われてきたからでもあり、また同時に聴衆は、新たな視点と新たな解釈を希求し、作品鑑賞を通じて切り拓かれた新たな世界を体現することの喜びがそこに見出されてきたともいえるでしょう。本授業では、主に20世紀以降の現代音楽といわれるカテゴリーに分類される作品を聴き、各作品の創作方法や思考を学んだ上で、それらの知識や方法を基に学生自身も短い作品を創作し、発表するという演習形式の授業です。そして、創作を通じて得た思考や視点、創作過程で浮かび上がってきた課題について参加学生と意見を交わし共有することによって、知識や方法論を知るにとどまらない学びを体験的に実践していきます。
本授業では、主に20世紀以降の作曲家の作品を聴くことを通じて作品独自の特長的なアイディアや技法を学び、インプットしたそれらの知識を基に演習という形で実践的創作としてアウトプットすることによって、新しい視点や創造的な思考を身につけることを目標とします。また、創作についてのプレゼンテーションを通じて、参加学生や教員との積極的な対話からより多角的な観点を深め、なおかつ柔軟で自由な発想を培うことが本授業の目標です。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31612
CAS-IC2420S1
文理融合ゼミナール(身体と芸術)
渋谷 由香
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1.授業概要の説明、オリエンテーション 2.〈組織化された音〉12音作曲技法を中心に   3.演習・フィードバック(創作実践:音列を用いて)  4.音楽の枠を問う〈音資源の拡張①〉L.ルッソロ、E.サティ、J.ケージなどの作品を中心に  5.演習・フィードバック (創作実践:楽音以外を用いて) 6.音質を破る〈音資源の拡張②〉特殊奏法、プリペアドピアノ、微分音程を中心に   7.特別授業「プリペアドピアノ演習」(創作実践:拡張された音資源を用いて) 8.断片から持続へ 〈方法論としての作曲①〉 A.ルシエ、S.ライヒなどの作品を中心に 9.演習・フィードバック(創作実践:限定された要素を用いて) 10.システムによる作曲〈方法論としての作曲②〉 I.クセナキス、松平頼曉などの作品を中心に 11.演習・フィードバック (創作実践:システムを用いて) 12.聴く視点の顕在化   L.フェラーリ、近藤讓などの作品を中心に 13.作品発表  14.作品発表 15.総括
授業の方法
毎回各テーマに沿って、作品の鑑賞・分析・学生による創作実技・プレゼンテーションとフィードバックという流れで授業を行います。
成績評価方法
授業への出席と積極的な参加を重視し、課題提出及びプレゼン発表によって総合的に評価します。
履修上の注意
① 基本はオンラインで授業を行いますが、演習や特別講義などを実施する回については対面で授業を実施する予定です。*教室で参加できない学生がいた場合には同時中継も行います。 ② 本授業は演習形式のため、履修希望人数が多い場合には、何らかの形で人数制限をする可能性があります。特に初回はオリエンテーションも兼ねるため必ず出席するようにしてください。