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最終更新日:2026年10月16日

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心身の実践科学

現代の社会を生きる心身の知恵
この授業は、急速に変化する現代社会を生きていく上で、またそのような社会の中で相互扶助による貢献を第一義とする市民的エリートとして成長するために不可欠な心身の実践科学とその知識について、理論と実践両面から学ぶことを目的とします。インターネットやSNSの急速な普及(四半世紀前にはこの世に存在しなかった)と情報氾濫、生活の24時間化・国際化、産業構造の変化、これらに伴う対人関係の変化など、現代のわれわれを取り巻く環境と状況は加速度的に変化し続けています。このような変化は、当然ながら、心身の健康、ストレス、学習に大きな影響を及ぼし、人間関係、将来設計、社会での適応のあり方、精神疾患などにも影響を及ぼしています。これらは学生の皆さんの現在の生活のみでなく将来の社会人としての活躍にも当然ながら深く関係する問題です。この授業では、教育学部身体教育学コースでの研究内容を紹介しつつ、生活習慣、学習、脳、精神医学、社会など様々な観点からこれらの問題について考えていきます。この中には、相談支援研究開発センターの教員が担当して行う、学生支援の実際した講義も多数含まれます。この講義での学習を通じ、学生生活における健康の維持・向上とともに、将来の社会での活躍のあり方について考えを深める上でも必要な知識とスキルを習得してもらえればと思います。

なお平成27年度から開始された学生同士の相互扶助を目的としたピアサポートプログラムに参加希望の学生には、特に履修を勧めます。学生ピアサポーター(一定の研修プログラムを修了した本学学生を相談支援研究開発センター長が認定)として必要な基礎知識の習得に必須の講義が含まれます。当然ですが、それ以外の学生の履修も大いに、かつ平等に歓迎します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31601
CAS-GC1Dc2L1
心身の実践科学
東郷 史治
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
授業はオムニバス形式で行い、半分は教育学部身体教育学コースの教員が、残りは相談支援研究開発センターに所属するする臨床心理・精神医学等の教員が担当する。 下記は2025年度の各回の授業タイトル(及び担当教員)で、2026年度もこれに準じた内容とする予定である。 高野「大学生の生活サイクル/セクシュアルマイノリティーと学生生活」 東郷「生活習慣とこころの健康」 西村「心の健康について学ぶ」 山本「生命のリズムと心身の健康」 多賀「生きている・生きていく・生かされることの科学」 野崎「無意識のうちに選択・制御・学習される行動」 森田「価値学習の脳機構および依存症の神経生物学的機序」 澤田「孤立予防と自殺予防/芸術(療法)と医学」 大西「留学生等の社会的少数派のストレス/ハラスメントについて考える」 大塚「消費者被害とカルト問題」 鬼塚「学生生活とピアサポート」 渡邉、川瀬「「神経発達症とソーシャルスキル」 なお一部の講義内容につき詳細を示す; *消費者被害とカルト: 学生が最も被害にあいやすいカルトや違法販売を例に、騙される、ということがどのような時にどのようにして起こりやすいのか、またそれに対してどのように対処すべきか、について学習する。 *生命のリズムと心身の健康: 動物のもつ生命のリズムが、どのように体内に刻み込まれ、かつ日々の環境要因から調節をうけていくか、それが心身の健康とどのような関連性をもつかについて理解する。 *心の健康について学ぶ: 精神疾患の生涯での罹患は、全人口の5分の1に及ぶが、その最も好発期である思春期から青年期に起こりやすい精神疾患とその予防、早期発見と早期対処の重要性などについて解説する。 *生活習慣とこころの健康: 人の日常生活での身体運動、睡眠、食事の習慣は生物学的要因や環境的要因にどのように影響を受けるのか概説するとともに、精神的健康とどのように関連するのかについて、近年の実証的研究により得られた知見を解説する。 *無意識のうちに選択・制御・学習される行動: 全ての感覚情報が知覚にのぼり、合理的もしくは理性的な判断にもとづいて我々の行動が実行されるわけではない。むしろ、ほとんどの行動は、置かれた環境に応じて、無意識のうちに制御・学習されることを説明し、それらがヒトの行動の判断、学習にどのように影響するかを議論する。 *生きている・生きていく・生かされることの科学: 人間の身体(脳を含む)は、膨大な数の要素から構成されているが、システム全体としての安定性(ホメオスタシス)は、要素間の相互作用のネットワークによって維持されていると考えられる。このよう複雑なシステムが、進化や発達の過程でどのように獲得されるのか、そして、変動する環境へどのような機構で適応するのか等について検討し、生命を捉えるための科学的な視点の一つを議論する。
授業の方法
基本的に講義形式で行う。内容に応じた課題や討論などが適宜加わることがあり得る。
成績評価方法
毎回レポートを授業時間内に課す。 (成績はその評価によって行う。期末試験は行わない)
履修上の注意
各回とも30分以上遅刻した場合には、出席と認められない。従ってその回におけるレポート提出の権利は与えられない。また当然ながらレポート提出における不正行為については厳正に処分を行うので、これについては十分注意してほしい(例外なく、zero tolerance policyが適用される)。
その他
初回(4/7)の実施方法:オンライン
実務経験と授業科目の関連性
精神科医や臨床心理士による予防実践に関わる講義が含まれる