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最終更新日:2026年10月16日
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海の恵みの科学
海洋の物質循環・生物多様性・資源利用を通して海の恵みの持続性を考える
海は、人類に食用魚介類に代表される生物資源、医薬品開発に資する生化学物質、化学・工業原料、エネルギー資源を与えるだけでなく、気候調節、炭素吸収、物質循環といった地球環境の安定性を支える重要な役割を通じ、人類が享受するあらゆる「恵み」の基盤となっている。海はまた、文化・芸術・スポーツ・観光など多様な文化的活動の舞台としても不可欠であり、物質的な価値のみならず、人類の文化的営みにも豊かな「恵み」をもたらしている。
しかし現在、海の持つ機能は過剰漁獲、海洋汚染、沿岸開発、気候変動などの人為的圧力に脅かされており、その無尽蔵とも思われた「恵み」は危機に瀕している。このような背景のもと、海の豊かさを将来世代も享受し続けるために、SDGsには「14. 海の豊かさを守ろう」が人類共通の目標として掲げられている。
そこで本講義では、海が生み出す多様な「恵み」を「生態系サービス」という観点から捉え、(1)水圏環境および生態系における物質循環と生物生産、(2)海洋生物の多様性と機能、(3)食料・生化学資源・遺伝資源・工業素材・文化的サービスとしての海洋生物の有効利用、(4)持続的利用のための資源管理や海洋保全の考え方について、最新の研究動向を含めて学ぶ。これらの学びを通じて、人類社会を支える海の豊かさを未来にわたり享受し続けるための視点と基礎的知見を養うことを目標とする。
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