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最終更新日:2026年10月16日
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全学体験ゼミナール (続伊豆に学ぶ エネルギーの森作りから考えるS1温故知新!私たちが失ってしまった「おじいさんは山へ柴刈りに」の世界観)
続伊豆に学ぶ エネルギーの森作りから考えるS1
温故知新!私たちが失ってしまった「おじいさんは山へ柴刈りに」の世界観
【注意】この授業は開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意すること。特に2年生は本科目の成績が進学選択が可能となる条件に含まれない見込が高いので、履修にあたっては十分に注意すること。
【注意】本ゼミは千葉県にユーカリ苗の植林を実施します。リモート受講はできません。
我が国の問題点を幾つかあげてみましょう。
①我が国の一次エネルギー自給率は、近年少し上昇したと言っても13%ほどでとても低い。これは何とかしたい重要な課題です。全方位でエネルギー自給率を上げる取り組みがなされるべきです。
②日本の国土面積の7割ほどを占める森林のうち、4割は人工林です。人工林は管理することを前提とする森林で、管理が行き届かないと荒れてしまいます。現状として、あちらこちらで劣化が進んでいます。それでは、天然林は健全かというと、こちらも更新がうまく回っておらず、劣化が始まっていると言えます。
でも、森を外から眺めると、緑が豊かで劣化が進行している様には見えません。そういうことも、事をより一層深刻な問題にしている様に思います。社会が森林問題を認識した時には、既に取り返しがつかないなんてことにもなり兼ねません。
これら二つの問題を一挙に解決することができるならば、それに取り組まない手はありませんよね。
そんなうまい話が本当にあるだろうか?と思われるでしょうか。
(このゼミはそのうまい話を狙っているということではありません。これは先に言っておきます)
話を変えます。ほんの100年くらい前まで、人々の暮らしを支えていた燃料はどこから調達されたのでしょうかというお話。
「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」というくだり、誰もが知る桃太郎の出だしですね。人類は長い歴史の中でずっとこの様に山(森)に燃料を求める暮らし方をしてきました。講義タイトルに温故知新と記したのは、このゼミでは昔の様に森林資源をエネルギーとして利用することを見つめ直してみたいからです。
木質バイオマス活用の話をすると、
森林資源で日本の全てのエネルギー需要に応えることができるのか?という質問を受けることがあります。答えはNoです。
木質バイオマス発電より洋上風力発電の方が効率がよいのではないか?
答えはYesかも知れません。
この様に、木質バイオマス発電に関して景気の好い大ぼらを吹けない状況に、森林資源を活用する木質バイオマス発電に取り組む意味はないと決めてかかる方が少なくありません。
果たしてそう決めつけて、木質バイオマス発電には取り組まない方がよいのでしょうか。
二項を対立させて、片方が正解で、もう片方は不正解とするのは単純明快で分かり易いし、思考の節約ができたような気分になります。
洋上風力発電の方が木質バイオマス発電よりも効率が良い、効率が悪いシステムに投資するよりも効率の良いシステムに投資する方が儲けが多い、それならば、もはや木質バイオマス発電にかまけている場合ではないと。
このゼミではこういうレベルの話も是非とも皆さんと一緒にしたいと思っています。
なお、洋上風力発電が正解の様な書き方をしましたが、洋上風力発電の大型プロジェクトから大手商社が撤退した話は記憶に新しいところです。この撤退の是非を考えてみることも、このゼミの範疇としたいと思います。
もう一度話を変えます。2019年に千葉県に上陸した台風15号を覚えているでしょうか。家屋の損壊も大変でしたが、大停電が起こり、なかなか復旧できなかったことは大きな衝撃でした。千葉県のブランド杉であるサンブスギが至る所で倒れました。サンブスギは溝腐れ病を罹患し易く、罹患すると売り物にならないため山野に放置されていたのです。台風でそれらが一度に大量に倒れてしまいました。
この体験ゼミの背景には、その売り物にならないサンブスギをバイオマス発電の燃料として活用する取り組みがあります。これは負の遺産とちゃんと向き合う取り組みとして評価することができます。材として使い道が無いサンブスギでも燃料に活用できます。これは、近くにバイオマス発電が動いているから可能な話なのです。
では、発電燃料として皆伐した跡地をどうするか?
少花粉スギか無花粉スギを植えるのがよいでしょうか。
現在わが国には1000万haの人工林があります。それは国土面積の25%に相当します。人工林に植栽される樹種はスギ・ヒノキ・カラマツという針葉樹で、用途は主に建築用です。この先、人口が減少し、住宅着工数が減少するのであれば、用材を生産する目的の人工林は少し整理して、異なる用途を探る必要がありそうです。
このゼミでは皆さんに早生樹ユーカリ植栽に参加してもらうことにしています。
二項対立で、ユーカリが正解で、スギは不正解という話をしようというゼミではないということは、もはやいちいち説明しなくてもお分かりですね。
スギ・ヒノキではなく、コナラ・クヌギでもなく、ユーカリを植えるということが、どういうことなのか。
是非、じっくりと考える機会にしてください。
持続可能なゴールが見えるでしょうか?
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※この授業は4月8日(水)18:45~20:00にZoomで行われる農学部合同説明会への参加を予定しています。
ZoomのURLは後日、UTASの掲示板と農学部HPにて周知いたします。
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