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最終更新日:2026年10月16日
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全学自由研究ゼミナール (日本は林業を放棄してよいのか (自由自主の企画系ゼミ)_日本国民は国土面積の25%に及ぶ人工林をどうするつもり?)
日本は林業を放棄してよいのか (自由自主の企画系ゼミ)
_日本国民は国土面積の25%に及ぶ人工林をどうするつもり?
【注意】この授業は開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意すること。特に2年生は本科目の成績が進学選択が可能となる条件に含まれない見込が高いので、履修にあたっては十分に注意すること。
日本は国土面積の7割近くが森林で覆われています。その40%に当たる1,000万haが人工林です。人工林は管理をし続けないと、健全性を保つことができず、また、収穫し、再造林しなければ若返り(更新)が担保されません。それらを担うのが林業です。
その林業を日本は放棄して良いのでしょうか?
林業を取り巻く環境は非常に厳しいものです。現在の日本において、林業には全方位に解決しなくてはならない問題があると言っても過言ではありません。林業従事者が少ない問題、森林所有者の問題(500万haにおよぶ森林が私有地であり、所有者の3/4は5ha以下の小面積所有、そして所在不明案件が10万件に及ぶなどの問題)、獣害の問題、コストの問題(大型草本の問題や獣害の問題とも関係する)など、枚挙すれば切りがありません。
そういった状況にある「林業」について考えてみたい、考える必要を感じる、重要なんだろうけどどこか他人ごとになってしまう、という普通の東大生に「皆で考える」場を提供するゼミにしたいと思っています。
それらについて、ただ考えるだけでなく、考えたことを交流させる「場」を本ゼミに実現させて、それを拡大して学園祭にも「場」を作り広げることを一つの具体的な目標とします。
そういった問題一つ一つへの理解と、社会全体に理解を広めることが、日本が林業を手放すという選択肢を選択しないために不可欠なことなのでしょう。
企画系自由研究ゼミはこれまで、学園祭においてイノシシピザやイノシシソーセージの燻製を来訪者に提供する取り組みを通して、体験ゼミ「伊豆に学ぶ」で扱ったイノシシ被害の問題が南伊豆地域に存在していることを伝えてきました。
その活動を発展する形で、垣根を低く設定して林業についてじっくり考えて発信するゼミを立ち上げることにしました。
講義タイトルにはあえて「日本は林業を放棄してよいのか」と書きました。もちろん放棄してよいとは考えていません。
現代社会は複雑であるがために、私たちを取り巻く様々な関係が希薄になっています。それがために、諸処において自分と対象物・対象事象との繋がりに実感が伴われにくくなっています。その結果、当事者意識が希薄になり、それが問題をさらに深刻化させているという、負のスパイラルが生じていると思われます。体験ゼミ「伊豆に学ぶ」「森に学ぶ」「秩父に学ぶ」ではこれらの気付きを得た学生さんが多数います。
ゼミ中に得たその「感覚」も、そのまま放置すると、あっという間に風化してしまいます。それは実にもったいないことです。
本自由研究ゼミナールは、体験ゼミ「伊豆に学ぶ」「森に学ぶ」「秩父に学ぶ」とは少し違う角度から本件について考察を深めていきたいと考えています。違う角度とは何か?このゼミナールでは自律的に企画することにより、体験ゼミとは違った視点得て、発信することを通して深く考える力や行動する力を涵養してもらいます。
この自由研究ゼミの目的は「林業問題」の解決に向け政策提案することではありません。政策提案することを目的としてしまうと、あたかもその提案によって解決できるかの如く話をまとめることを目指してしまい、提案として体裁が整っていることを重視しがちになります。聞きかじったことや、目立つ現象を結び付けて、理屈としては解決に向かうはずだという形式が整った提案をすることとは一線を画するゼミとします。本ゼミでは形式を整えたり提案体験をしたりすることではなく、社会に伝えたいこと・伝えるべきことを自分の言葉で表現して伝えることを目的とします。表現の仕方は自由です。理解が深まるボードゲームを創作した実例は、自由の象徴と言えるかもしれません。
複雑な問題に対して何とか「解(のようなもの)」を捻り出して政策提案することを目的とせずに、複雑な問題とじっくりと向き合い、自分の視点から感じたこと・考えたことを社会に向けて発信することを目的とします。既にいくつかの体験ゼミで気づきを得たあなたは、ゼミを通して自分の内に起こった「変容」を意識できていることでしょう。ご自身の内に起こった変容を、社会が変容していく切っ掛けとして活用する、それもこのゼミが目指している学園祭における社会への発信の重要なテーマになると考えています。
繰り返しになりますが、このゼミでは五月祭・駒場祭に「日本は林業を放棄してよいのか」と来訪者の方々へ発信する企画を打ち出します。問題の本質が何であるのかを一緒に考えるきっかけを提供するのがこの企画の狙いです。来訪者に良いモノを提供する企画を立ち上げるゼミですが、もちろん、この企画体験を通して、もっとも実りが多いのはあなたご自身です(情けは人の為ならず的なお話)。
学園祭企画を創作していきましょう。
※少し気になった方は、ガイダンス(初回講義)だけでもどうぞ。
※学園祭に自分たちの企画を出展することを本ゼミの最終目標とする
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※この授業は4月8日(水)18:45~20:00にZoomで行われる農学部合同説明会への参加を予定しています。
ZoomのURLは後日、UTASの掲示板と農学部HPにて周知いたします。
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