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最終更新日:2025年4月21日
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学術フロンティア講義 (デジタル空間社会における研究と社会実装最前線)
デジタル空間社会における研究と社会実装最前線
概要:
都市や森林・海洋などの空間を、IoTデバイスや衛星データなどの多様でダイナミックな時空間データに基づき理解することができるようになってきています。本授業では、こうした時空間ビッグデータに関連する分野横断的な学術研究の最先端に触れ、社会を取り巻く課題に対して、データを軸に多角的なアプローチで検討する視点や俯瞰的な思考力を取得することを目的とします。
目的:
複雑化・多様化する社会の諸事象の関係性を様々なデータを用いて分野横断的かつ俯瞰的に捉え、新たな視点での課題解決へのアプローチを導出する力が求められるようになってきます。そのために、本授業では、空間情報を用いて地球環境や都市環境をどのように捉え、また空間をめぐる様々な課題にどのようにアプローチすることができるのかを学びます。都市社会や自然環境の変動、自然災害、農業、経済、公衆衛生など多様な研究領域での最新の研究成果や社会実装の最先端に触れます。空間情報を軸とした具体的なアプローチや解決手法を学び、データ駆動型の思考法や新たな視点を取得することは、今後、環境や都市、社会基盤等の諸問題について自ら問いを立てて、またその問に対するアプローチを考える上で活きることでしょう。
目標:
-- デジタル化など社会を取り巻く変化や、デジタル空間社会実現に向けた可能性、課題や複雑性について理解する
-- さまざまな空間情報を収集し、それらを分析し、問いに対する答えを導くまでのアプローチを理解する
-- デジタル空間社会データの可能性や限界、課題を理解した上で、データに基づいたアプローチに関する問を立てたり、その問に対するアプローチに関する自分の意見や考えを発展させることができる
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学術フロンティア講義 (デジタル空間社会における研究と社会実装最前線)
関本 義秀
S1
S2
水曜5限
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
本授業では、デジタル空間社会連携研究機構に所属する研究者がオムニバス講義形式で最先端の研究成果を紹介します。各回では、2名教員による40分程度ずつの講義の後に10分程度ずつ質疑応答やディスカッションを行います。
1. イントロダクション(4/5)
デジタル空間社会連携研究機構長/空間情報科学研究センター副センター長・関本義秀教授
2. 交通における理論と最適化および社会を動かすオープンデータ(4/19)
先端科学技術研究センター・西成活裕教授
情報理工学研究科ソーシャルICT研究センター・伊藤昌毅准教授
3. 建物のマルチスケールシミュレーションとそのデジタル化による未来(4/26)
生産技術研究所人間・社会系部門・腰原幹雄教授
空間情報科学研究センター・小川芳樹講師
4. 個人の健康を支える都市計画としてのHealthy citiesとそのデジタル化(5/10)
医学系研究科国際保健学専攻・梅崎昌裕教授
空間情報科学研究センター・山田育穂教授
5. 農林業におけるデジタルツイン構築と高付加価値化(5/17)
農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林・尾張敏章准教授(現地からオンライン中継)
農学生命科学研究科附属生態調和農学機構・郭威准教授
6. 空間経済学の理論とデータで読み解く経済・産業の実態(5/24)
空間情報科学研究センター・高橋孝明教授
工学系研究科システム創成学専攻・和泉潔教授
7. 自然地理学から見た災害リスク評価と防災のための地理空間情報の活用(5/31)
空間情報科学研究センター・小口高教授
理学系研究科地球惑星科学専攻・茅根創教授
8. データを通じた市民参加、行動変容と社会的受容性の深化(6/7)
情報理工学研究科ソーシャルICT研究センター・橋田浩一教授
空間情報科学研究センター・澁谷遊野准教授
9. 文化・歴史分野のデータ処理とデジタルヒューマニティーズ(6/14)
地震研究所附属地震予知研究センター・加納靖之准教授
人文社会系研究科次世代人文学開発センター・大向一輝准教授
10. 大規模データから探る地球環境とサステイナビリティ(6/21)
医学系国際保健学専攻・橋爪真弘教授
未来ビジョン研究センター・佐々木一特任准教授
11. センシングと超高速通信技術で切り開く未来(6/28)
空間情報科学研究センター・西山勇毅講師
工学系研究科システム創成学専攻・中尾彰宏教授
12. 超大規模次元の計算科学と支える計算機、プラットフォーム技術の世界潮流(7/5)
地震研究所附属計算地球科学研究センター・市村強教授
情報理工学系研究科・鈴村豊太郎教授
13. 超小型衛星による宇宙技術の大競争時代と衛星画像の活用(7/12)
工学系研究科航空宇宙工学専攻・中須賀真一教授
新領域創成科学研究科複雑理工学専攻・吉川一朗教授
学生は4回、講義に関する小レポートの提出が求められます(好きなものを4回選んで頂き、感想をA4 1頁以上書く。サマリーではなく、感想ですので御注意ください)。
特にありません。
なお、8月上旬に行う、学内外の希望者を対象にした空間データ演習(2~3日を想定)@柏キャンパスに出席を希望する場合は優先的に対応します。