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最終更新日:2024年4月22日

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学術フロンティア講義 (UTチャレンジャーズ・ギルドC)

UTチャレンジャーズ・ギルドC
ITの普及と発展により、我々の身の回りには新しい製品やサービスが登場し、時として生活スタイルを大きく変えたり、ビジネスの枠組み自体に大きな影響を与えたりすることがある。購買者や利用者として製品やサービスが提供するメリットを享受することはたやすいが、逆に購買者や利用者を興奮させたり、目を見開かせたりする製品やサービスを創造することは容易ではない。では、購買者や利用者を「これはすごい!」、「これは便利だ」、「これは心地よい」、「これは楽しい」と言わせるモノを創ってみようではないかというのがこのゼミの狙いである。
 まずは、「作ってみた」というレベルから開始して、最終的には製品やサービスが果たす「社会的なゴール」を意識したレベルのモノづくりに取り組んで欲しいと考えている。従って、ゼミに参加するにあたっては何にチャレンジしたいのか、具体的な目標を持って臨んでもらいたい。個々のゼミ生の目標に基づき、専門家による指導を受けたり、製造現場を見学に出向いたりしたいと考えている。また、構築した応用システムは、完成後、想定される利用者に試用してもらい、利用者の評価を受ける予定である。さらに、本ゼミでは起業を支援した実績があり、起業にチャレンジしたい学生諸君の参加を大いに歓迎する。
※受講人数:10名
※開講場所: 駒場 KOMCEE 3階K301号室
受講を希望する学生は、永綱*****) までメールで申し込みこむこと。(希望者多数の場合には抽選

ガイダンス/ Guidance:
合同ガイダンスが設定される場合(別途周知される予定)にはこれに参加するほか、第1回講義で行う。
個別ガイダンスは4月19日18:45から行う。

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※このゼミは4月6日(水)6限(18:45~)Zoomで行われる工学部合同説明会への参加を予定しています。ZoomのURLは後日UTAS掲示板のお知らせにて周知いたします。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31522
CAS-TC1100L1
学術フロンティア講義 (UTチャレンジャーズ・ギルドC)
廣瀬 明
S1 S2
火曜6限
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講義使用言語
日本語/英語、日本語/中国語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
実験計画概要   1) ガイダンス、   2) スキルアセスメント(現在のスキルや知識のレベルについて査定する)   3) ゴールセッティング(ゼミで何に取り組む、何の実現を目指すのか明確にする)   4) イントロダクトリー教育プログラム:基礎的なIT知識   5) イントロダクトリー教育プログラム:Arduinoの実験キットによる実習(1)   6) イントロダクトリー教育プログラム:Arduinoの実験キットによる実習(2)   7) イントロダクトリー教育プログラム:Arduinoの実験キットによる実習(3)   8) 応用対象システムの選定: 参加者による、各自の構築する応用対象のイメージ作り、      フィールド・インタビュー(応用候補先を訪問し、具体的なニーズを把握)を含めて行う、   9) 選定した応用システムの具体化(概念設計/基本設計):システムイメージを、概要図、全体 構成、構成要素の関係図などに表し、フローチャートなども利用して作成、  10)ゼミ内プレゼンテーション&レビュー: 上記9)の内容を、ゼミ参加者全員で相互にレビュー(中間発表)、  11)システム構築: 上記で要求条件(仕様)を定めた対象システムのプログラミング、  12)システム構築: 同上、  13)動作試験と確認: システムを種々の条件で動かしてみて、必要により変更修正、  14)レポート&プレゼンテーション: ゼミ内での報告会   ※ 既に自身で取り組んでいるプロジェクトがある場合はそれを持ちこんでも可  ①本郷キャンパスのゼミとの連携:本ゼミは1年生から博士課程3年までの計9年間、継続的に何らかのモノ作りに取り組むことを想定している。駒場キャンパスで本ゼミ(UTチャレンジャーズ・ギルド)を履修した後、本郷キャンパスでUTイノベーターズ・ギルド(学部生・院生対象)のゼミを継続履修することができる。また、本ゼミ生で一定の条件(スキルと知識)を満たせば、前述の本郷キャンパスで行われているUTイノベーターズ・ギルドのゼミに参加(聴講)することが許可される。本ゼミの前半では、個々の履修者が取り組みたいシステムの内容とそのゴールを理解した上で、まずは学期間のスケジュールを決定する。実際のシステム構築に先立ち、プログラミングの経験がない場合は、まず実験用のArduinoキットを利用して、簡単な応用ソフトを作成して扱いに慣れ親しんでもらう。なお、後半での各自のシステム構築時においては、当初のスケジュールにしたがって必要となる機器や部材の調達を行う。  なお、Arduinoを利用しないシステムの構築を希望する場合でも、予算が許す限りにおいて支援されるが、履修者は事前に自身のプランを教員に示した上で進め方を相談すること。    後半では、前半で学習した内容を基に、参加者自身が構築したいと考えるシステムを、実際に設計し構築する。 まず、各自が構築したいと考える対象の分野とシステムイメージを、種々の資料や調査をもとに机上での思考実験を含めて考案してもらう。 これを具体的化するための設計に入る 前に、システムを実際に利用することが想定される組織や個人にインタビューを行うことで、システム要求条件を確定していくことが求められる場合がある。次に、こうして確定したシステム要求条件に基づいて、システムの設計を、構成図、要素間の関係図、フローチャートなども適宜用いて行うことになる。その設計結果の概要 をゼミ内で発表し相互に討論するが、この際には外部の専門家を招いて評価をしてもらう予定である。この評価に基づいて必要な修正を加えた上で、プログラミングを行い、システムを構築する。このシステムについて動作試験を行い、必要に応じてバグの修正、変更などを行なう。その上で、可能であれば実際の利用環境において実装して利用性を確認することになる。(なお、この確認は、実際に想定する利用側の都合と時間の制約により決まる。)  最後に利用者によるシステムに対する評価を得た上で、その成果をゼミ内で発表することにより、1サイクルの実験全体を完了する。    尚、本ゼミではビジネスコンテストへの参加やCanSat等のコンテンストへの参加も支援している。また、新しいビジネスを創造したいという気持ちにも応えたいと考えている。分野を問わず大学でチャレンジしたかったことに是非トライしてみてほしい。文系の学生諸君の履修も大いに歓迎する。
授業の方法
○節目ごとの講義を交えた上で、「基本コース」には以下を含む。  ・フェーズ1: 実験キットを利用したシステムの実習  ・フェーズ2: 利用環境を想定して、各自設計した応用システムの構築。 ○ 「発展コース」では、学生が設計、構築を進める自由度、自主性を高くして実施する。 起業にチャレンジしたい学生には事業計画書の作成から支援をする。 ○ 設計内容を、パワーポイントを利用して作成し、外部からの専門家に対してプレゼンテーションし、評価を受けることが求められる。 起業のための事業計画書についても同様である。 ○ システム構築後に、実際に利用者に活用してもらい評価を得た上で、実験を総括するレポートを作成するとともに、利用者を招いてその成果についてプレゼンテーションする。 ○ ある程度プログラミングの経験がある学生、或いは具体的な起業のアイデアを持つ学生については、前述の通り本郷で実施するゼミを聴講(参加も可)することが許可される。
成績評価方法
ガイダンス、講義、実習、システム構築、事業計画書、プレゼンテーション、発表会への参加。
履修上の注意
ガイダンス/ Guidance: 工学部合同ガイダンスが設定される場合(別途周知される予定)にはこれに参加するほか、第1回講義で行う。 個別ガイダンスは4月5日18:45から行う。 履修上の注意/Notes on Taking the Course プログラミングの経験は必須ではない。プログラミング未経験の受講者には、実験キットを利用し、時間をかけて学習する時間が与えられる。また、既に習得済みの学生には、最初からシステム構築に取り組むことを可とする。 また起業を目指すものは事業計画書の作成が必須となる。
実務経験と授業科目の関連性
教員の永綱は総合商社と外資系リサーチ・コンサルティング企業を経て、現在経産省傘下のJETRO(日本貿易振興機構)に所属している。学生諸君の起業だけでなく、海外進出を視野に入れた支援が可能である。