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最終更新日:2026年3月16日

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学術フロンティア講義 (西洋史学へのいざない)

西洋史学へのいざない
高等学校などでは外国の歴史は、「世界史」として教えられています。しかし東大をはじめとする多くの大学では、外国史は「西洋史学」や「東洋史学」の形で学ぶ/研究することになっています。もちろん、こうした枠は絶対的なものではなく、西洋と(日本を含めた)東洋との関係も研究のテーマとなり得ます。近年の「グローバル・ヒストリー」の隆盛は、そうした地域横断型の歴史研究の一例です。
その一方、私たちの生きてきた世界において、ヨーロッパは単なる一地域にとどまらぬ個性をもち、他の地域に対して、良きにつけ悪しきにつけ大きな影響を与えてきました。この授業では、そうしたヨーロッパの歴史について考えるための手がかりを皆さんに提供することを目標としています。 
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31521
CAS-TC1100L1
学術フロンティア講義 (西洋史学へのいざない)
長井 伸仁
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
人文社会系研究科・文学部の西洋史学の教員によるオムニバス形式でおこないます。 担当教員は、それぞれ以下のような切り口でヨーロッパの歴史を紹介します。 佐藤昇:「古代ギリシアで生まれた文明、文化は古代ローマへと引き継がれ、のちの時代にまで影響を与えてゆきました。しかし異なる時代、異なる文化の人々は同じものを継承するにせよ、それぞれ自分の価値観で受け止め、各々の方法で利活用したに相違ありません。古代のスポーツ、芸術作品など具体的な事例を取り上げて、西洋古代史における文化の受容について、考えていきたいと思います。」 菊地重仁:「中世のヨーロッパ世界において、キリスト教という宗教が圧倒的な影響力を持っていた、ということはよく言われます。しかしもちろんそれは、中世のヨーロッパ社会がモノトーンなものだったということを意味してはいません。今回は、差別、共生、多様性、赦し、処罰など、現代社会の問題を論じる際にもよく登場するこれらのキーワードを念頭に、中世ヨーロッパ社会を考察してみましょう。」 勝田俊輔:「ヨーロッパには、古代から世界市民主義(コスモポリタニズム)の理想が存在しており、18世紀に全盛期を迎えました。この当時のヨーロッパの知識人が、どのようにして世界市民であろうとしたのか、考えてみましょう。」 長井伸仁:「近代ヨーロッパを特徴づける現象のひとつとして都市化があげられます。19世紀の百年で人口が5倍になったパリは、その典型例です。急激に変化する都市社会のなかで、人びとはどのように生きていたのでしょうか。革命をはじめとした政治変動との関連も視野に収めながら考察してみたいと思います。」 池田嘉郎:「ソ連史上、スターリン時代は市民に対する抑圧がとくに厳しくなりましたが、モスクワ改造など、社会主義文明の構築が目覚ましく進んだことも確かです。スターリン時代のもつ両面性について歴史的文脈の中で検討してみましょう。」 北村陽子:「フランス革命以降、ヨーロッパでは戦時に武器を取って戦う男性とそれを後方で支える女性というジェンダー関係が定着していきました。しかしその区分は、20世紀の総力戦と空の戦争の時代になるとあいまいになっていきます。ドイツを事例に、19世紀から20世紀の社会における戦争とジェンダーを問います。」
授業の方法
スライドと配付資料をもとに、講義形式でおこないます。
成績評価方法
各教員がおこなう小テストによって成績を評価します。
履修上の注意
講義を主体とする授業ですが、積極的な質問や発言を歓迎します。