学部前期課程
HOME 学部前期課程 学術フロンティア講義 (西洋史学へのいざない)
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年3月15日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

学術フロンティア講義 (西洋史学へのいざない)

西洋史学へのいざない
高等学校などでは外国の歴史は、「世界史」として教えられています。しかし東大を始めとする多くの大学では、外国史は「西洋史学」や「東洋史学」の形で学ぶ/研究することになっています。もちろん、こうした枠は絶対的なものではなく、西洋と(日本を含めた)東洋との関係も研究のテーマとなり得ます。近年の「グローバル・ヒストリー」の隆盛は、そうした地域横断型の歴史研究の一例です。
その一方、我々の生きてきた世界において、ヨーロッパは単なる一地域にとどまらぬ個性をもち、他の地域に対して、良きにつけ悪しきにつけ大きな影響を与えてきました。この授業では、そうしたヨーロッパの歴史について考えるための手がかりを皆さんに提供することを目標としています。 
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31516
CAS-TC1100L1
学術フロンティア講義 (西洋史学へのいざない)
勝田 俊輔
S1 S2
月曜2限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
人文社会系研究科・文学部の西洋史学の教員によるオムニバス形式で行います。以下のスケジュールで行います。 初回:ガイダンス。 第2・3回:橋場弦教授(古代史) 第4・5回:菊地重仁准教授(中世史) 第6・7回:勝田俊輔教授(近世・近代史) 第8・9回:長井伸仁教授(近現代史) 第10・11回:芦部彰講師(現代史)
授業の方法
担当教員は、それぞれ以下のような切り口でヨーロッパの歴史を紹介します。 橋場弦:「古代ギリシア人・ローマ人のものの見方・考え方が、どれほど今日の私たちの生活に深く関わっているか、一緒に考えてみましょう」。 菊地重仁:「ヨーロッパ中世に生きて何かを為した人に関心を向け、語り、あるいは書くこと。研究の営みのように聞こえますが、しかしこれは現代の歴史学者だけがやってきたことではありません。歴史的事実とフィクションという対立項にも目を向けつつ、カール大帝(シャルルマーニュ)を例にとって考えてみましょう」。 勝田俊輔:「ヨーロッパには、古代から世界市民主義(コスモポリタニズム)の理想が存在しており、18世紀に全盛期を迎えました。この当時のヨーロッパの知識人が、どのようにして世界市民であろうとしたのか、考えてみましょう」。 長井伸仁:「バリケードと下水道――『レ・ミゼラブル』の舞台装置を歴史研究の手法と視点でみる。近代パリの衛生観念や近隣関係はどのようなものであり、それらは都市の物理的な側面とどのように関わっていたのかを考察する」。 芦部彰:「20世紀のドイツは、さまざまな政治体制を経験しました。その変化は、住まいのあり方にどのような影響を与えたのでしょうか。建築家で都市計画家でもあったエルンスト・マイ(1886-1970)の活動を例に、考えてみましょう」。
成績評価方法
学期末の試験によって成績を評価します。
履修上の注意
講義を主体とする授業ですが、討論も行います。積極的な発言を歓迎します。