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最終更新日:2026年10月16日

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総合工学基礎Ⅰ

核融合実験基礎講座
 恒星中心部で発生している核融合反応を地上で発生し、エネルギーを取り出すことを目的とする核融合開発研究が実用化を見通せる段階に至っています。海水中の重水素を燃料とすることによってほぼ無尽蔵で環境負荷の極めて低いエネルギー源が実現でき、すでに燃料に投入した以上のエネルギーが取り出せることが実証されています。プラズマ化した超高温(一億度以上)の燃料を閉じ込める方式としては、強い磁場を用いたトカマク型の開発が進んでおり、フランスで建設中の国際熱核融合実験炉ITERでは、核融合燃焼状態のの実現や工学コンポーネントの開発が予定されています。また、民間資本の参入による開発加速や多様化が進んでいます。

 このように最終段階に近づいている核融合開発の現状を踏まえ、この授業では講義と実習を組み合わせることによって核融合エネルギー利用の全体像を把握してもらうことを目的としています。

 講義では、核融合反応の基礎、核融合発電成立条件、核融合炉の構成、トカマク型プラズマの生成・計測・制御等について原理や関連技術を解説すると同時に、核融合開発の現状や今後の方向性について紹介します。

 講義で解説した基礎知識に基づき、柏キャンパスにある球状トカマク装置UTST等を用いた実習を行います。放電/プラズマの基礎的性質およびトカマク型プラズマの振る舞いに関する理解を各種計測を通して深めてもらいます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31505
CAS-GC1D86L1
総合工学基礎Ⅰ
井 通暁
S1 S2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
4〜5月に行われる講義としては、以下の内容を予定しています。 [L1] 核融合反応の基礎、地上で核融合反応を発生させるための条件 [L2] 核融合発電の概要、エネルギー収支、ローソン条件、 [L3] プラズマの基礎、荷電粒子運動、ドリフト [L4] 磁場閉じ込めの基礎 [L5] トカマクの概要、装置構成、トーラス放電の開始、電流駆動 [L6] トカマクプラズマの加熱、平衡 [L7] 中性粒子ビーム入射装置 [L8] プラズマ計測 6〜7月に柏キャンパスで行われる実習としては、以下の内容を予定しています。 [E1] 高電圧電源を用いた放電実験 [E2] 高周波電源を用いた放電実験 [E3] 球状トカマクプラズマからの発光観測 [E4] 球状トカマクプラズマにおける磁場計測
授業の方法
 本授業は、6回程度の講義(駒場キャンパス)と、2日程度の実習(柏キャンパス)で構成されます。 講義では、プロジェクタ(一部板書)を利用します。資料は毎回配布予定です。 実習では、プラズマの性質を知るための基礎的な放電実験、球状トカマク型の実験設備UTST装置を利用します。
成績評価方法
成績は以下の項目で評価します。 ・講義(駒場キャンパス)の出席(必須) ・実習(柏キャンパス)の出席(必須) ・確認テスト(実習時に実施) ・実習レポート
履修上の注意
実習は6、7月の土日に2日間程度柏キャンパスで実施しますが、機材の都合により履修人数を8人に制限します。ガイダンスの際に、実習日程および履修方法を説明します。実習への出席が必須となりますので、よく日程調整を行ってください。
実務経験と授業科目の関連性
核融合プラズマ研究者が経験に基づいて講義と実習を提供する。