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最終更新日:2025年3月17日
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人種とジェンダー
脱帝国主義/植民地主義のために
東アジアにおけるレイシズムと〈ヘテロ〉セクシズムの交差
【授業の概要】
「思想が強い」「多様性を認めない立場も多様性として承認されるべき」といった主張がSNSで見られますが、こうした見解はしばしば差別解消を求めるマイノリティの声を抑圧する構造の中で(発話者の意図とは関係なく)政治性を帯びます。そもそも特定の主張に対して「思想が強い」などといって黙殺を呼びかけるとき、発話者はみずからの政治的立場をどのように認識しているのでしょうか。
この授業では、差別とは何か、マジョリティ/マイノリティとはどのような概念であるかを説明したうえで、レイシズム(人種主義)と〈ヘテロ〉セクシズム(異性愛主義)について講義をします。これらの基本的な知識を踏まえたうえで、日本を事例とし、近代化の過程で「人種」や「民族」といった言説がどのように活用されてきたか、それが〈ヘテロ〉セクシズムと結びついて大日本帝国の建設や植民地主義といったプロジェクトにいかなる貢献をもたらしたか、さらにはこれらの歴史が現代の東アジアにどのような影響を及ぼしているかを批判的に考察します。
講義では東アジアの近現代史、フェミニズム、反レイシズム理論を扱いますが、これらに関する基本的な知識がなくても理解できるよう授業を設計します。不安や疑問があれば初回のガイダンスで質問して確認してください。履修に際しては「履修上の注意」の項目をよく読むこと。
【授業の目標】
フェミニズムや反レイシズム理論について基礎的な知識を習得すること、東アジアの帝国主義/植民地主義の歴史を学ぶこと、そのうえで脱帝国主義/植民地主義のプロジェクトへの参与を促します。
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