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最終更新日:2024年10月18日
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文理融合ゼミナール(メディアと芸術)
動きと静止の近代視覚文化
動画共有サイトや各種SNSに見られるように、現代人の生活を取り巻く情報のなかでは、動画=動く映像が極めて重要な位置を占めています。しかし、大衆文化における動く映像の原型といえる映画の仕組みに目を向けてみれば、それは現実の時間の流れを切断し静止させる瞬間写真に基づいています。19世紀に発明された映画は、動きと静止の関係をめぐる様々な技術的・科学的・文化的な関心と実践の絡み合いから生まれてきたメディアだったのです。そして、静止写真を動かす実写映画に限らず、止まった絵を動かすアニメーションや、絵を複数並べることで動きを描写するマンガなども含め、近代の視覚文化の多くは、動きと静止の関係に立脚し、そこから魅力を生み出していると考えられます。この授業では、「視覚文化論」や「メディア考古学」と呼ばれる研究の観点を学びつつ、映像文化のルーツともいえる光学玩具や初歩的な映像作品を実際に制作することを通して、近代的なメディア体験への理解を深めることを目指します。
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