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最終更新日:2024年4月22日

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学術フロンティア講義 (現代の数学ーその源泉とフロンティアー)

高等学校で学んだ数学、大学の前期課程で学ぶ数学が、どのように現代の数学につながっているか、現代の数学の研究の源泉はどこにあり、どのようなことがわかっていて、何を求めて研究が行われているかということを、最前線で活躍する数学者がいくつかのトピックについて数回ずつ解説する。
高等学校で学んだ数学、大学の前期課程で学ぶ数学が、どのように現代の数学につながっているか、現代の数学の研究の源泉はどこにあり、どのようなことがわかっていて、何を求めて研究が行われているかということを、最前線で活躍する数学者がいくつかのトピックについて数回ずつ解説する。
今回は、講義順に、阿部紀行先生「超関数」、増田弘毅先生「統計的モデリングの数理」、大島芳樹先生「積分変換とLie群の表現」、宮本安人先生「チューリングパターン」の4テーマです。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31497
CAS-TC1100L1
学術フロンティア講義 (現代の数学ーその源泉とフロンティアー)
小木曽 啓示
S1 S2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
初回に小木曽がガイダンス(規定によりオンライン実施)を行い、2回目以降は、阿部紀行先生、増田弘毅先生、大島芳樹先生、宮本安人先生によるオムニバス形式の対面講義(90分講義3回ずつ)が行われます。各先生の講義内容(講義順)は以下の方法欄に記した通りです。尚、授業時間の前後に全履修者が参加・共有できる形で質疑応答の機会を設けます。(詳細はガイダンス時に説明します。)
授業の方法
阿部紀行先生 タイトル:超関数 概要:ディラックは原点で無限大,それ以外で0という「関数」を考えました.これは通常の意味では関数ではありませんが,現在は超関数という通常の連続関数を含む広いクラスにおける関数(もどき)の一つとして理解されています.ディラックによるこの不思議な関数の性質を出発点として,超関数の理論について講義をします. 増田弘毅先生 タイトル:統計的モデリングの数理 概要:数理統計学のメカニズムは統計モデルの解析を通じて構築され、想定した統計モデルや用いた分析手法によって得られる結論はさまざまである。本講演では、数理統計学の核を成す統計的モデリングの基本的な考え方およびその背景にある数学を紹介する。 大島芳樹先生 タイトル:積分変換とLie群の表現 概要:数学や自然科学に現れる連続的な対称性はLie群によって記述される. Fourier変換やRadon変換,球面調和関数などの積分変換や関数の分解について, Lie群の表現論の立場からお話しする予定である. 宮本安人先生 タイトル:チューリングパターン 概要:イギリスの数学者で理論計算機科学者のアラン・チューリングは1952年に生涯に1篇だけとなる生物学に関する論文を発表した.それは生物の形態形成における基本原理を数学的に解明しようとした研究で,今日ではチューリングパターンと呼ばれている.このチューリングパターンについて,学部生の範囲の数学を用いて解説を行う.
成績評価方法
出席とレポートによる合否判定で行う。レポートは4名の先生の中から一人選んでその先生の講義に対するレポートを出してください。(単位認定方法、レポートの提出方法等の詳細は初回ガイダンス時に説明します。)
履修上の注意
特にありませんが、数学に興味のある学生さんの参加を歓迎します。