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最終更新日:2024年4月22日

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文理融合ゼミナール(メディアと芸術)

(偽)実験音楽史/Pseudo-History of Experimental Music
「実験音楽」を「論」として真面目にお勉強することほど、非実験的で、実験音楽の精神に反することはありません。この授業では「実験音楽」を、歴史上の閉じたジャンルとしてではなく、これまで「音楽」と呼ばれてきた営みを問い直し、その外部へと切り開いていくたくさんの事例の開かれたネットワークとして考えます。そして、過去の実践や理論や問題を検討しながら、自分たちでもじっさいに実験を繰り広げることで、あり得たかもしれない実験音楽の作曲家や演奏家や作品や理論(「偽実験音楽史」)を構想・空想・妄想していきます。そうすることで、これまで「実験音楽」と呼ばれてきた営み自体を問い直し、その外部へと切り開いていくことを目指します。

具体的にはこれまでの実験音楽の歴史に登場したたさまざまな実践を個別の問題系に即して語る「紙芝居の回」と、それを踏まえてあり得たかもしれない「偽実験音楽」を構想・空想・妄想する「実験の回」を交互に行ないます。

この授業は総合科目「偽西洋音楽史(音楽論)」の実践編として組み立てられていますが、前提知識は必要ありませんので「偽西洋音楽史(音楽論)」を履修していない学生と聴講生も歓迎します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31493
CAS-IC2430S1
文理融合ゼミナール(メディアと芸術)
中井 悠
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
01 オリエンテーション 02 問題A:楽譜の外部 (ジョン・ケージ、不確定性、図形楽譜、終わるまでわからない演奏、いくつあるか数えられない作品、「音楽」ではない音楽、その他) 03+04 実験A 05 問題B:演奏・楽器の外部 (フィールド・レコーディング、絶対に録音できない音楽、記譜できないものの記録、再生するたびに違う録音、即興の作曲/作曲の即興、アカペラ電子音楽、デーヴィッド・チュードア、アナログ・シンセ、その他) 06+07 実験B 08 問題C:聴取の外部 (スケールの異なる音、0.5秒の演奏、1000年の演奏、聴覚障害者のための音楽、一人しか聞こえない音楽、他の生物のための音楽、その他) 09+10 実験C 11 問題D:言語の外部 (外国語もどき、音楽の言語化/言語の音楽化、コンセプチュアル・ミュージックの非コンセプチュアルな内実、人力アルゴリズミック・コンポジション、隠喩としての「音楽」、その他) 12+13 実験D
授業の方法
実験音楽の歴史において扱われてきたさまざまな実践を個別の問題系に即して紹介する「紙芝居の回」と、それを踏まえてあり得たかもしれない「偽実験音楽史」を構想・空想・妄想する「実験の回」を交互に行ないます。
成績評価方法
出席、参加、発表を踏まえた自己採点
履修上の注意
●これまでの音楽経験はいっさい問いません。 ●また前期課程以外の学生の聴講も歓迎しますが、実験と発表に参加することが条件です。
実務経験と授業科目の関連性
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