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最終更新日:2026年10月16日

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全学体験ゼミナール (主題科目/全学体験ゼミナール「ディープテック起業家への招待」)

全学体験ゼミナール「ディープテック起業家への招待」
【 背景 】
本講座における「ディープテック起業家」とは、①技術の新規性をコアバリューとし、②産業への大きなインパクトを与え、③グローバルイシューに取り組み世界への展開ポテンシャルを持つような事業(=そのような事業を行う企業を「ディープテック企業」と呼んでいる)を立ち上げられる人材を指す。「研究開発型企業」と呼ばれることもあり、総じて高い学術的専門性、多くの時間や資金を要することが特徴である。分野例としてはAI、ロボティクス、ゲノム・バイオ、素材、環境・エネルギー、量子コンピューター、ブロックチェーン、IoT・通信、宇宙、農・食などがあげられる。

近年、日本の製造業における国際競争力の低下が懸念されている中、上述した「ディープテック企業」と言えるようなスタートアップ/ベンチャー企業が少ないことが日本産業の課題と言われている。東京大学からは600社を超えるベンチャー企業が生まれているものの、ITアプリケーション・ソフトウェア領域などに偏っており、本学が持つ、多様で先進的な研究成果を生かした起業はまだまだ少ないのが現状である。これは、日本の産業における課題感とも軌を一にする。
この課題解決に向け、本講座は東京大学が中核協力企業4社と協力し、①ディープテック起業家の育成 ②起業家育成のための教育フォーマットの構築 ③スタートアップエコシステムの創造 の3点を目指して設立された。

東京大学では学部1-2年生向け、お茶の水女子大学(※)に関しては全学年向けに開講されるSセメスターの講座においては、参加学生が将来ディープテック起業を現実的な選択肢とできるよう、現時点での参加者各自の特性・知的好奇心・興味領域に応じ、参加者が社会に出る少し先の未来における課題や技術について検討し、熱意・アイディアを発散し合い、共に高めていく場を創出する。

東京大学は「東京大学ビジョン2020」において、東京大学自体を「地球と人類の為に貢献する公共財」と位置付けた。参加学生においては、教室内での講師-学生間での学びに留まらず、校内や社会における多様なステークホルダーとの繋がりを存分に活かし、自らの学知が将来の社会変革を駆動するといった気概で臨んでいただきたい。
(過去の受講者の声なども参考になります。https://entredu.t.u-tokyo.ac.jp/*****)

【 目標 】
i.新たな技術や発想のもとで、新規事業などを通じた社会的価値の持続的創出に挑戦する姿勢(アントレプレナーシップ)が醸成されること
ii.講座を通じた対話と自己の内省を通じ、「将来何を実現したいか、誰のどのような課題をどのような技術を用いて解決するか」を深化・進化させること
iii.講座修了後に自ら飛躍できるアクションを行えること。そのために必要な知識や経験を得るのみならず、必要な学内外の人や機会との繋がりも獲得すること
【 講義概要 】
i.将来何を実現したいか、誰のどのような課題をどのような技術を用いて解決するかを、視座を同じくする学生間チームで練り上げていく。多様な学生、本学第一線の教授陣、企業との密な関わりを通じ、学術の卓越性を基に将来地球規模の課題解決を行える人材輩出を目指す。
ii.履修(単位取得対象)は東京大学学部1-2年生(文理、科類不問)ほか、単位互換協定校在籍生とする。マインドとしては、将来世界最先端の研究に取り組みたい、グローバルな社会課題を解決する新規ビジネスを考えてみたい、技術の事業化に関心がある、起業に関心があるという学生を歓迎する。
iii.3-4年生の学部生については履修(単位取得)対象とはならないが、フィールドワーク参加(本履修生の一員としてチーミング・現地ヒアリング・ピッチに参加)を希望する学生については、申込内容を見て検討する。聴講も歓迎する。
iv.授業は、各回の事前課題、講義、講演、FW(フィールドワーク)、発表で構成する。全体を通じて、一般的なインプットベースではなく、学生のアウトプットに重きを置く。後半の発表は1~4名程度のチームでの発表を想定しており、チーミングについては起業の”リアル”に沿う形で、学生同士の発表から各自で仲間を集める形式とする。FWについては、授業外の時間に、学内の研究室や企業へのヒアリング、現場リサーチ(工場見学等)を行ってもらう可能性がある。最終発表に選ばれた学生は藤井総長の前で発表を行う予定。
v.優秀生に関しては、将来のディープテックユニコーン企業輩出を目指すコミュニティ”DICE(=Deep Innovation Creation Ecosystem)”に招待する。ここでは、海外研修、国内外の専門家との分野別少数勉強会、担当講師陣や過去の受講生との総会等を用意する。昨年度の海外研修は、シリコンバレー・ボストン等と、イノベーション都市2拠点に受講生を派遣し、Stanford University やMITをはじめとするTop大学の研究室やインキュベーション施設への訪問、スタートアップとの情報交換、現地学生同士の交流などを実施した。

vi.本講座の担当教員・サポート企業は以下の通り。
1.担当教員:
a.工学系研究科教授/総長特別参与 坂田 一郎(講座代表)
b.工学系研究科教授/産学協創推進本部副本部長 各務 茂夫
c.工学系研究科教授 松尾 豊
d.工学系研究科准教授 田中 謙司

2.サポートいただくアントレプレナーシップ専門企業:
a.株式会社経営共創基盤(IGPI)
b.KDDI株式会社
c.株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)
d.株式会社松尾研究所

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※このゼミは4月7日(火)6限(18:45~)Zoomで行われる工学部合同説明会への参加を予定しています。
ZoomのURLは後日UTAS掲示板のお知らせにて周知いたします。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31491
CAS-TC1300Z1
全学体験ゼミナール (主題科目/全学体験ゼミナール「ディープテック起業家への招待」)
坂田 一郎
S1 S2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
授業計画は下記の通り。順序や内容については変更の可能性があるため、詳細は公式HP(https://entredu.t.u-tokyo.ac.jp/*****)にて確認すること。 第1回:オリエンテーション 講座設立の背景説明、及び各教員と中核協力企業の問題意識、役割、期待の共有を行う。 第2~5回:Big Pictureを描く 東大先端研・生産研をはじめとする研究室への訪問や、既存のディープテックスタートアップの分析等を通じて、未来の社会における重要な課題や、それを技術でどう解決するかというBig Pictureを描く力を伸ばす。 第6回:中間発表 第7~11回:DeepTechで起業する(Big Pictureを事業に育てる) ディープテック起業家、東大と関わりの深いベンチャーキャピタルやその投資先、各中核協力企業の専門家による講義・ディスカッションを通じて、「未来の課題の技術による解決」を事業案という形で具体的に数字で説明できるようになる。また、具体的に研究をもとに起業をして社会にインパクトをもたらすためのプロセスや、その際に活用できるリソースについて理解を深める。 第12回:最終発表・総長対話 第13回:修了式および学生・教員・企業間の交流会
授業の方法
教室での講義、クラス内での討議、Big Pictureの発表、先端研等の訪問(フィールドワーク)、専門家からのメンタリング、ピッチ演習などを組み合わせて実施する。 詳細は公式HP(https://entredu.t.u-tokyo.ac.jp/*****)を参考。
成績評価方法
出席状況、小レポート、グループワーク、発表等への取り組みを総合的に勘案する。
履修上の注意
a.必ず、https://entredu.t.u-tokyo.ac.jp/*****  を事前に参照のこと。応募者多数の場合、申込における回答内容により履修の選抜を行うことがある。 b.オンライン聴講は、東京大学学生であれば選抜は行わず、特定の対象・人数制限を設けない(学部3-4年生、修士・博士の大学院生も可能)。 c.申込開始:申込開始:2026/3/1(予定)、履修 or 聴講の確定: 4/16(予定)。詳細はUTOL(東大生向け)や公式HP(https://entredu.t.u-tokyo.ac.jp/*****)を確認のこと。 d.選抜の結果、受講する学生は必ず履修登録を行うこと(聴講の場合、履修登録は不要)。選抜の合否にかかわらず、アナウンスは応募時のメールアドレスへ送付する。 e.2023年1月に締結された全学レベルのお茶の水女子大学との「連携及び協力に関する包括協定」の学生交流の一貫として、授業の共同実施を行うこととなっており、お茶の水女子大学の学生が本講義に参加する場合がある。
実務経験と授業科目の関連性
代表教員は、経済産業省において、経済成長戦略の策定、ベンチャーキャピタルが利用する組織フォーマットの法制化、組織再編(M&A)に関する組織法制の整備、インキュベーション施策の企画等の経験を有するほか、OECDのイノベーション戦略(2010)にアドバイザリー委員会のメンバーとして参画。また、現在、文部科学省アントレプレナーシップ醸成事業の全体統括委員会座長を務めている。 スタートアップに関する制度環境とその活用方式について講義に反映する。