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最終更新日:2024年4月22日

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全学自由研究ゼミナール (【アクセンチュア×東大】私たちが今ほしい未来を提言(構想編)―アイデア創出、アイデア検証、企業への提案まで体験しよう!)

【アクセンチュア×東大】私たちが今ほしい未来を提言(構想編) ―アイデア創出、アイデア検証、企業への提案まで体験しよう!
■プログラムデザイン
アクセンチュア株式会社


<概要>

“ベータ版”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ウィキペディアによると、「正式版をリリース(公開)する前にユーザーに試用してもらうためのサンプルのソフトウェアである。ベータバージョンという場合もある。」と定義されています。
ベータ版を活用した有名な商品といえば、デジタル版のブロック遊びゲームと言われるMinecraftです。Minecraftは、2011年正式版リリースの2年前から、複数のベータ版をリリースすることで、ゲームを育ててきました。その結果、2020年5月時点で累計販売数が2億本超え、月間プレイヤーは1億2600万人以上という記録を打ち立て、テトリスを抜いて、現在世界で最も売れたゲームとなっています。
その他にも、LINE、YouTubeやTwitterなどのデジタルサービス、更にはテスラといった自動車でもベータ版が公開され、今では至る所にベータ版ありという状況となっています。それではなぜ今ビジネスの世界でベータ版が重要なのでしょうか?

正解がない不確実な世界に我々は生きています。近年は大企業だからといって、必ずヒット商品・サービスが生まれるわけではありません。特に実際にやってみないと成功するかわからない新規事業については、アクセンチュアの調査によると、立ち上げに成功したと躊躇なく言える経営幹部はわずか6%にとどまっています。
新規事業を成功させる鍵の1つに「小さく素早くトライアルする」ことで、可能な限りリスクをコントロールするという戦略があります。まずは投資規模が小さいベータ版をトライアルとして公開し、市場の反応を伺い、必要に応じて市場の意見を製品に反映させることで、商品・サービスを育てる一連のプロセスを素早く回すのです。
とはいえ、商品・サービスを育てるプロセスをただやみくもに早く回せばよい・・・というわけではありません。一連のプロセスを効果的に回すには、筋が良いアイデアを目利きし、アイデアのコア要素を適切に切り取りベータ版として仕上げ、市場の評価を的確に分析・反映することが重要です。そこにはコツが必要なのです。

私たちアクセンチュアは、世界有数の総合コンサルティング企業として、世界中の様々な企業と一緒に、新しいサービスをビジネスとして実現させてきました。その経験と実績を活かし、本授業では、初学者を対象に、アクセンチュアの現役コンサルタントと共に、商品・サービスを育てるプロセスを身に付けることを目的としています。
同世代の価値観やインサイト(潜在的な欲求)をインプットに、デザインシンキングという手法で“今ほしい未来”の新しいアイデアを生み出し・精査して、そのアイデアをもとに簡易プロトタイプ(検証のためのサービス・もの)を作成・検証します。そして最終発表では、ストーリーテリング(ビジネスを「物語」を通して表現する手法)を活用して、実際の企業の方へプレゼンします。


※2021年Aセメスターの授業(調査編)では、移動やオンラインでのコミュニケーションなど大学生の生活に近い領域について、同世代の価値観やインサイトを調査しました。

※本講義のプログラムは、構想編の授業からでも履修できるようにプログラムを構成しています。デザインシンキング、ストーリーテリング等の手法を学びながら進めますので、初学者の方も安心して履修してください。



<目標>

・「私たちが今ほしい未来は何か?」という正解がない「問い」に対して、CX(顧客体験)、ビジネス、テクノロジーなどの視点から磨きをかけ、自分なりの解をみつける技術を学ぶことで、不確実な世の中も楽しめるようになる

・最適なベータ版を素早く作り、評価を的確に分析・反映する手法を学び、実践する

・ストーリーテリングをもとに人を説得する技術を学び、発表する
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31474
CAS-TC1200S1
全学自由研究ゼミナール (【アクセンチュア×東大】私たちが今ほしい未来を提言(構想編)―アイデア創出、アイデア検証、企業への提案まで体験しよう!)
高橋 史子
S1 S2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回(4/7)ガイダンス ・永遠のベータ版:新規サービス創出でのビジネス最前線 ・ゼミに関する説明(ゼミの目的と目標、進め方、スケジュール、評価方法) ■調査編の示唆を基にしたアイデア立案 第2回(4/14)同世代の価値観を考える ・調査編講義で明らかとなった示唆の振り返り 第3回(4/21)今ほしい未来の仮説を考える① ・デザインシンキング講義・演習 第4回(4/28)今ほしい未来の仮説を考える② ・デザインシンキング演習 ■業界エキスパートへのアイデア発表・インタビュー 第5回(5/12)発表の準備をする① ・ストーリーテリング演習 第6回(5/19)発表の準備をする② ・資料作成/プレゼンテーション演習 第7回(5/26)インタビューを設計する ・インタビュー設計演習 第8回(6/9)インタビューをする ・アクセンチュアの業界エキスパートへのヒアリング ■アイデアのブラッシュアップ 第9回(6/16)今ほしい未来の仮説を考える③ ・インタビューを踏まえた仮説更新 ■簡易プロトタイプによるアイデア検証 第10回(6/23)簡易プロトタイプの作成① ・プロトタイプ作成演習 第11回(6/30)簡易プロトタイプの作成② ・プロトタイプ作成演習 ■企業の方への最終発表 第12回(7/7)発表の準備をする③ ・最終発表準備 第13回(7/14)発表(発表10分、フィードバック10分程度) ※受講者数により授業時間を延長する可能性あり
授業の方法
講義、グループワーク 、発表等
成績評価方法
・振り返りフォーム(70%)…各回で学んだ知識、概念、理論に関する簡単な復習。疑問点や感想も書いてください ・発表(30%)…第13回授業で発表を行います。教員(10%)、アクセンチュア社員(10%)、受講者(10%)で評価を行います。評価基準は以下の通りです。 ▶評価基準 ★準備への貢献(各チーム担当のアクセンチュア社員が評価) ・チームワークへの貢献:授業の中でチームメンバと交流し、チームワークの向上に寄与する。また、チームにとって有益と思える内容は、積極的にフィードバックを行うことができる。 ・アイデア出しへの貢献:多様な視点を持って活動に参画し、自分のアイデアを話すことができる。また他者からの意見を取り込むことで、アイデアを進化させることができる。 ・アウトプットへの貢献:グループワークに順応するとともに、新たな、または不慣れなタスクにも積極的に取り組むことができる。また、与えられたパートのタスクを期日を守ってこなすことができる。 ★発表への貢献(教員、アクセンチュア社員、受講者が評価) ・内容のわかりやすさ:ストーリーテリングの手法で、伝えたいことを簡潔にわかりやすく話すことができる。 ・話し方の適切さ:聞き手を意識して、はっきりした発音で話すことができる。また発表時間を大幅に超えないようにコントロールできる。 ・質疑応答のわかりやすさ:質問者の意図を理解して、受け答えができる。質問内容がわからない場合は、質問者に質問して内容を確認することができる。
履修上の注意
<対象学生> ・20人程度(3-4年生も若干名参加可能です) ・履修を検討している人は4/7のガイダンスに必ず出席してください。ガイダンス終了後、履修希望の方はアンケートに記入していただきます。 ・希望者が20名を大きく上回る場合には、アンケート内容をもとに選抜する可能性があります。履修者の決定は4/11にメールにてお知らせします。 <受講の条件> ・講義前半でチーム編成し、その後はチームでの作業が中心となりますので、体調不良などのやむを得ない事情による欠席を除き、すべての回に出席してください 。 ・ゼミの内容は、リサーチ・インタビュー/アイディエーションについての初学者向けのため、事前の関連知識は特に必要ありませんが、グループワークへの積極的な参加が求められます。 ・インタビューやプレゼンテーションを実施する講義の前には、その準備を宿題とします。また、講義時間内に課題が終わらなかった場合も、終わらなかった範囲を宿題とする可能性があります。