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最終更新日:2025年4月21日

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言語文化論

言語の多様性から考える言語学
世界には6000から7000ほどの言語が存在すると言われるが、その構造は言語ごとに異なり、多様である。たとえば、「花子さんが (S) みかんを (O) 食べた (V)」という内容を伝えるために、日本語のように SOV 語順をとる言語もあれば、英語のように SVO 語順をとる言語も存在する。さらには VSO、VOS、OSV、OVS といった語順も存在し、多様である。しかし、完全に不規則というわけでもない。実は SOV 言語と SVO 言語だけで世界の言語の 80% 以上を占めており、人間の言語に「SがVに先行する」「VとOが隣接する」という傾向があることが分かっている。このような言語の特徴は、世界の言語を幅広く観察することによって初めて知ることができる。

このような言語の多様性の問題は、言語を科学的に探求する学問である言語学 linguistics の研究課題のひとつであるが、この授業では、この言語の多様性に注目しながら、言語学という学問体系の導入をおこなう。世界のさまざまな言語の例をとりあげ、世界の言語の驚くべき多様性について学びながら、言語学とはどういう問題に取り組んでいるのかを議論する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31462
CAS-GC1A18L1
言語文化論
小林 正人
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
01. 導入、言語学におけるゼロの概念(白井・小林) 02. 言語の多様性と分類の考え方(白井) 03. 言語をさかのぼる:英語の名詞(小林) 04. 言語のデータに「体系」を見つける:日本語方言のアクセント(小林)※この回は録画 05. 音声の多様性:IPA(白井) 06. 言語をさかのぼる:英語の動詞(小林) 07. 語の多様性:形態論(白井) 08. 意味の分け方の多様性:範疇化(白井) 09. 同族言語をくらべる:英語とドイツ語(小林) 10. 同族言語をくらべる:スペイン語、フランス語とイタリア語(小林) 11. 「が」と「を」の表し方:アラインメント(白井) 12. 語派と語派をくらべる:スラヴ語とケルト語の話(小林) 13. 共感と言語:名詞の階層(白井)
授業の方法
この授業は2人の担当教員(小林正人、白井聡子)によって交互に行う。なお、内容と順番は変更になることもある。 5月3日のみは祝日であることから講義録画を各自が視聴する形式で実施する。
成績評価方法
リアルタイムレポートならびに授業参加によって総合的に判断する。リアルタイムレポートは6月1日、7月14日に実施予定である。
履修上の注意
言語 (学) について興味がある全ての人の受講を歓迎する。