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最終更新日:2026年10月16日

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ヘルス・サイエンス概論

健康総合科学入門:人間は科学で健康になれるのか
文理融合の総合的アプローチで人間を捉える健康総合科学の視点から、人の健康について科学的に研究する手法およびその成果や応用例について幅広く学習します。

第1回 4/10  ガイダンス、生態学からみた健康(オンライン)
第2回 4/17  少子化は科学で克服できるか?
第3回 4/24  感染症の制圧による世界中の人々の健康と幸福への貢献
第4回 5/1  温暖化と私たちの健康
第5回 5/8  心の健康のしくみ・心の健康を支えるしくみ
第6回 5/22 ヒトの遺伝と情報解析
第7回 5/29 この健康情報は信用できる?:疫学を踏まえた情報の解釈
第8回 6/5 生活習慣・行動変容を支援する科学
第9回 6/12 世界的な脅威、感染症と共存するには
第10回 6/19 見えない「因果」にデータで迫る
第11回 6/26 命の終わり方を考える
第12回 7/3 社会の中で形成される私たちの健康
第13回 7/10 小西他 まとめ
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31460
CAS-GC1Da2L1
ヘルス・サイエンス概論
小西 祥子
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
授業計画 第1回 生態学からみた健康 人間もまた生態系の一員である、ということがよく言われるが、それが人類の健康を考える上ではどんな意味があるのか?人類生態学ではこうした疑問にチャレンジしています。この講義では、我々が生態系の一員であることと様々な疾病とがどのような関連を持つのか、具体的に考えてみます。 担当教員:梅﨑昌裕(人類生態学) 学生にひとこと:医学部には人類学者もいます 第2回 少子化は科学で克服できるか? 日本の新成人は1968年の236万人から2025年には109万人にまで減りました。少子化対策として不妊治療の助成が行われ、生殖補助医療は日々進歩しています。私たちは科学の力で少子化を克服することができるでしょうか? 担当教員:小西祥子(人口学) 学生にひとこと:力いっぱい学び、そして遊んでください! 第3回 感染症の制圧による世界中の人々の健康と幸福への貢献 人類の過去の歴史上猛威を振るった天然痘・ペストから、現在も人類の脅威であり続けるインフルエンザ、エイズ、結核、マラリアに至るまで、病気を起こす微生物と人類との戦いは終わることがない。病原体は比較的単純なウイルスから細菌、更に高度に複雑化したカビ、寄生虫など真核生物まで、極めて多様な種で構成される。更に、病原体は地球上の多様な生物と共に、日々進化を続けて、ヒトに感染症を起こし続けている。言うまでも無く、感染症の制圧は世界中の人々が幸福に暮らすための必要条件であるが、病原体とヒトのゲノム進化、地球環境の変化、ヒトの暮らし方の変化により、病原体とヒトとの相互作用は常に変化を続けている。国際保健の観点から、熱帯・亜熱帯地方を中心とした低GDP国を中心に流行を続ける熱帯病(Tropical diseases)の多くはDiseases of the bottom billion (最下層10億人の病)や顧みられない熱帯病(Neglected tropical diseases)とも呼称され、その制圧が世界的に重要視される疾患群である。これら熱帯病の制圧を目指した施策・研究は、ワクチンや薬剤の創生などを通じて、ヒトの健康の向上に直接的に寄与するのは言うまでもないが、同時に、複雑な病原体がどのように病気を起こすかを解明することによって、生化学・分子生物学・細胞生物学・遺伝学・進化学を含めた様々な基盤的学問分野に多大な貢献をしている。本講義では、熱帯病研究のもつ多彩で先端的な研究内容とそのもたらす学術的な意義に関して例示しながら概説したい。 担当教員:野崎智義(生物医化学) 学生にひとこと: 第4回 温暖化と私たちの健康 地球温暖化は大気、水、食料といった人々の健康に関わる環境に影響をもたらし、低栄養、マラリア、下痢症、熱中症などのリスクが今後増えることが予測されています。世界と日本における健康影響を俯瞰し、行政、地域、個人レベルで可能な対策について議論するとともに、温暖化時代の社会のあり方について考えます。 担当教員:橋爪真弘(国際保健政策学) 学生にひとこと: 第5回 心の健康のしくみ・心の健康を支えるしくみ 心の健康やストレスのしくみはどうなっているのでしょう。精神保健学は、こころの病気の予防や、こころの健康や幸福の維持と向上を目的とし、全ての人々を対象として、公衆衛生学・精神医学を基盤としながら行動科学、実装科学などを広く応用する学問・技術体系です。この回では、心の健康を守るための方法や、心の健康を支えるしくみについて学びます。 担当教員:西大輔(精神保健学) 学生にひとこと:実はとても身近なメンタルヘルスのことを、一緒に考えましょう。 第6回 ヒトの遺伝と情報解析 近年の技術革新により全ゲノム解析が可能になり、大量のヒトのゲノム情報が得られる時代が到来しました。これらのデータを解析することで医学、生物学において様々な発見が得られています。本講義では、大量情報解析の方法やその結果、今後の課題についてお話しします。 担当教員:藤本明洋(人類遺伝学) 学生にひとこと:世界には解明されていない重要な問題が沢山あります。大学には多くの専門家がいます。ぜひ広く学んでください。 第7回 この健康情報は信用できる?:疫学を踏まえた情報の解釈 疫学は、疾病・健康に影響を及ぼす因子とその強さを評価し、最終的には予防手段につなげる実践の学問です。巷にあふれる多種多様な健康情報が、疫学・統計学を学ぶことでどのように解釈できるかを紹介します。 担当教員:松山裕(疫学) 学生にひとこと:疫学は全ての医療における基礎学問で、医療に関わる人にとってマストなリテラシーです。疫学・統計学が医療においてどのように応用されているかを身近な健康食品あるいは医薬品を例にしてお話しできればと思っています。 第8回 生活習慣・行動変容を支援する科学 人々が健康な生活習慣を獲得するためにどのような支援が出来るでしょうか?関連する理論・科学的知見に触れつつ、地域での草の根的キャンペーンやゲーミフィケーションを用いたアプリなどの実例を通して学びます。 担当教員:鎌田真光(健康教育学) 学生にひとこと:社会を変えていくには?人々の行動を支え、変えていくには?社会の課題解決に向けて、私たちが出来ることを一緒に考えましょう! 第9回 世界的な脅威、感染症と共存するには   新型コロナウイルス感染症が私たちの生活に大きく影響を及ぼしています。人類は紀元前の昔から様々な感染症の流行を経験し、感染症は歴史を変えるほどの影響を及ぼしました。しかし、いままで知られていなかった感染症である「新興感染症」や、一時的に流行し再び出現する感染症「再興感染症」は世界的に問題となっています。この講義では、ポストコロナ時代における新興・再興感染症感染症と共存する社会の在り方と対策法について紹介します。 担当教員:Moi Meng Ling(発達医科学) 学生にひとこと:感染症はどのように流行するか?公衆衛生上の問題はどう解決すべきか?実例を紹介しながら私たちが医療にどのように貢献できることを一緒に考えていきたいです。 第10回 見えない「因果」にデータで迫る 人を対象としたデータの取り方、解析の仕方を体系的に整理し、一方で個別の事例に応じた実践を担う生物統計学という学問があります。とくに私たちの健康問題の「治療」や「予防」が学問的に何を指し、データからどう正当化されるのか――単純なようで実は捉えどころのない問いに対する合意形成の土台を「因果推論」の観点から紹介します。 担当教員:篠崎智大(生物統計学) 学生にひとこと:私が駒場にいた頃、どこに進学するにせよ統計学が必要だと皆が言っていたので「基礎統計」という科目はいつも満員でした。しかし一般的な「統計学」を応用して何とかなる個別分野のデータ解析などないと知ったのは後のこと。人を対象とする医学分野の生物統計学も例にもれず、統計学とは異なる学問体系です。そんな生物統計学の難しさ・面白さをお伝えしたいです。 第11回 命の終わり方を考える 終末期医療を題材に採り上げ、患者の自律性に基づいた意思決定がいかに為されるべきかを考えつつ、社会に位置付けられた終末期医療について倫理的観点から考察します。 担当教員:中澤栄輔(医療倫理学) 学生にひとこと:医療と倫理についてじっくりと考えてみる105分にしたいと思います。 第12回 社会の中で形成される私たちの健康 ミクロ・メゾ・マクロレベルの様々な現象が複雑に絡み合い、人々の健康は形成されています。「健康の社会的決定要因」の概念が日本でも広く認識されるようになり、健康格差は重要な健康課題のひとつです。本講義では、生物医学的な視点を越えて、社会的な背景や環境が健康に影響するメカニズムについて学びます。 担当教員:村上慶子(保健社会学) 学生にひとこと:「社会」との接点でどのように健康が形成されるのか、一緒に考えましょう。 第13回 まとめ  全12回の講義を振り返るとともに、医学部健康総合科学科の若手教員による最新の研究について紹介します。 担当教員:小西祥子ほか
授業の方法
各講師からのオムニバス形式の講義
成績評価方法
リアクションペーパー(55%)およびレポート2本(45%)によって評価する。
履修上の注意
健康総合科学に関する基礎知識や予習・復習は特に必要としない。