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最終更新日:2024年10月18日

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性の政治Ⅰ

クィア理論
 この講義では、フェミニスト/クィア・スタディーズにおける基本的な概念やトピック、議論を概観する。この際、とりわけインターセクショナルな分析の重要性に焦点をあてる。
 そうすることで、ジェンダーやセクシュアリティが私たちの生活にいかに密接に関わるかを理解し、フェミニスト/クィア・スタディーズの視座から文化的事象を分析できるようにする。
 具体的な到達目標は以下の通り。

・フェミニスト/クィア・スタディーズにおける基本的な概念やトピックを理解し、現代文化を批判的に分析する
・社会規範に対する批判的な姿勢を身に付ける
・広義の社会正義にコミットするための土台を作る
・多様性の重要性を意識しつつ、また、その理念が現実化されていない現況を批判的に考察しつつ、その名のもとで見えなくされる特定の存在や身体について考える
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31452
CAS-GC1A38L1
性の政治Ⅰ
羽生 有希
S1 S2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
各回の予定は以下の通り。 第1回:イントロダクション 第2回:フェミニズム運動と女性学 第3回:クィアはどこから来たのか(運動史) 第4回:クィアはどこから来たのか(概念) 第5回:初期クィア理論1(バトラー) 第6回:初期クィア理論2(セジウィック) 第7回:初期クィア理論への批判1(人種と階級) 第8回:初期クィア理論への批判2(ジェンダーとトランスジェンダー) 第9回:映画鑑賞(HIV/AIDSアクティビズムについて) 第10回:新自由主義批判としてのクィア・スタディーズ(同性婚) 第11回:新自由主義批判としてのクィア・スタディーズ(ホモナショナリズム批判) 第12回:障害学とクィア・スタディーズ 第13回:アセクシュアリティ・スタディーズの試み ただし、上記の予定は、履修者の希望、理解度、人数などにより、変更する場合もある。 なお、本講義は90分授業のため、本来の授業時間との時間差については、LMSでの課題を通じて補填することとする。
授業の方法
最初に講師が授業を行う(60分程度)。それから授業内容についての質疑を受け付けたうえで、ディスカッションを行ってもらう(30分程度)。
成績評価方法
【評価割合】 授業への積極的参与: 20% コメント: 20% ジャーナル: 20% ターム・ペーパー(学期末論文): 40% 【成績評価についての注意】 ・連絡なく全授業回の3分の1以上欠席した場合、単位を与えない。 ・講師の警告を無視して、議論やコメントにおいて意図的に差別発言を繰り返した場合、単位を与えない(「授業の目標、概要」を参照されたい)。 ・ターム・ペーパーに極めて悪質な剽窃があった場合は、ターム・ペーパーの点数だけでなく、単位自体も与えない(「授業の目標、概要」を参照されたい)。 【課題についての説明】 ・「コメント」では、当該回の内容について質問、批判、感想などを自由に記述してもらう。 ・「ジャーナル」とは、各回終了後に授業内容を振り返って書く、〈ツイート〉のようなものである。「コメント」と内容が被っても構わないが、できれば、授業で学んだ内容を通じて、自分の生活や体験を捉え直すことが望ましい。 ・「コメント」及び「ジャーナル」は、LMSを通じて提出してもらう予定。 ・「ターム・ペーパー(学期末論文)」は、着眼点のオリジナリティ、論述構成の明確さ、参考資料の充実度・適切さなどを基準として、総合的に評価する。
履修上の注意
・前提知識は必要としない。とはいえ、簡単な授業であるというわけではなく、むしろとりわけ学部前期課程の学生からすれば初めて学ぶであろう事柄が多く含まれる授業であることに留意されたい。 ・予習は必須ではないが、「授業計画」や「授業のキーワード」に含まれる術語について予めネット検索することで理解が深まるだろう。