学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
全学自由研究ゼミナール (インターセクショナリティ概論)
インターセクショナリティ概論
インターセクショナリティ(intersectionality)とは、人種、エスニシティ、ジェンダー、セクシュアリティ、階級、障害といったさまざまな権力の「交差性」を指し、これらが人びとの関係や日常的な経験に対してどのように影響を及ぼすのかを検討する概念であり、分析ツールでもある。
近年、インターセクショナリティは英語圏だけでなく日本でも関心を集め、学術雑誌や記事の特集、専門書の翻訳などが相次いでいる。しかし英語由来の概念を日本に「応用する」ことへの批判、分析ツールとして「不十分である」とする批判、さらには不理解や誤解に起因する不適切な「利用」も少なくない。
このゼミでは、人種や民族やエスニシティ、階級、ジェンダーやセクシュアリティの交差的な相互作用と格闘してきたブラックフェミニズムの運動や思想を手がかりに、インターセクショナリティの来歴を確認するところから始める。次に、インターセクショナリティの学術領域における展開に注目し、資本主義と植民地主義と家父長制の交差性を批判的に探求する論考を読み解く。最後に、インターセクショナリティを取り入れた日本の研究成果を検討する。
以上の探求をとおして、単一的で普遍的な「主体」を想定したりシングル・イシューの政治を志向したりするのではなく、さまざまな権力関係がいかに相互に連関し合っているかを認識し、社会正義を実現するためのラディカルな思考力を養う。
MIMA Search
全学自由研究ゼミナール (インターセクショナリティ概論)
福永 玄弥
S1
S2
火曜4限
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
ゼミは以下の三部から構成される。
第一に、大学で学ぶための準備。とくに学術論文の読解、レジュメの作成と口頭発表、ゼミの運営について学んだり確認したりする。
第二に、ブラックフェミニズムと批判的人種理論に根ざした「インターセクショナリティ」の歴史的軌跡の確認。社会変革の理論、概念、実践として「インターセクショナリティ」を用いてきたいくつかの論考を読む。
第三に、インターセクショナリティを用いた日本の研究成果を読む。
リーディングリストは開講時に指示する。
毎回1本の論文(英語または日本語)を読む。報告担当者をあらかじめ決め、担当者は該当の論文についてレジュメを作成して口頭発表し、それを踏まえて少人数でディスカッションをおこなう。
レジュメの書き方や口頭発表の方法については授業内で説明するので、未経験でも心配する必要はない。
授業に対する貢献度(発表やディスカッションへの参加)で評価する。
・初回はガイダンスだが、第2回から積極的な参加を求めるため、履修希望者はガイダンス終了後に参加の有無を確定すること。
・第2回以降はSlackを使用して文献の配布や課題の提出をおこなう。この授業は学生の積極的な参加を重視するため、文献欲しさにSlackに登録しておいて授業に参加しないといった態度は認めない。
・初年次ゼミなので、授業を履修するにあたって知識の有無は問わない。ただし、毎回の課題文献の量が少なくないため、積極的に授業に対してコミットする姿勢を求める。
・授業中に、差別的な発言が見られた場合は注意をおこなう。たび重なる注意にもかかわらず同様の発言が継続して見られる場合は、退室を命じ、単位を認めないことがある。