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最終更新日:2024年4月22日

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計算の理論

計算の複雑さと形式的意味論
 計算は、小学校で学ぶ四則演算から始まって、高校までに多項式・関数そしてその微分・積分など様々なものを学ぶ。高校では、教科情報でコンピュータによる計算も少し学び、プログラミングも経験しているだろう。大学では、より高次の計算を対象として学び、情報科学技術が社会基盤となった現代における基盤的学問として理工系分野ではどの分野でも、社会科学分野でもかなりの分野で勉学してくことになる。
 本講義は、情報科学の立場から、計算を科学していく。計算とは、何らかの機構を用いて入力情報から所望の条件を満たす出力情報を得る過程であり、人間が自ら能動的に得ることができる操作である。その立場からは、自然界の種々のことも計算という観点で解釈して、新たな世界を開くこともできる。ここでの計算は、高校までのものと違い、理論として確固たる基盤をもつ対象であり、その神髄を知ることは次世代の情報科学技術を創出し、今とは違った情報社会を構築していくことにつながる。
 講義は、大学1,2年次の学生を対象に、このような計算の理論をわかりやすく講究し、人類が自ら操作して得る新たな科学としての情報科学を理解することを目指す。計算の理論を学ぶことにより、知能に関する研究も自らの視野に入れることができるようになり、そのような方向も示すことにより、初学者を計算と知能を最先端で研究する情報科学の理論にいざなう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31446
CAS-GC1F44L1
計算の理論
今井 浩
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1. 計算とは(チューリング機械、アルゴリズム) 2. チューリング・チャーチの計算仮説 3. 決定不能な問題 4. 計算困難さ(NP完全性入門) 5. 難しい問題をなんとかして解く 6. 色々な計算パラダイム(確率的計算など) 7. 計算のモデル1(ラムダ計算) 8. 計算のモデル2(ラムダ計算) 9. 型つきλ計算 10.計算と論理1(カリー・ハワード同型) 11.計算と論理2(定理証明支援システムを使ってみる) 12.計算と論理3 (論理プログラミング) 13.プログラム検証の論理
授業の方法
最初の2回のみZoomによるオンライン講義、以降は対面講義を予定。
成績評価方法
レポート提出。
履修上の注意
最初の2回のZoomのURLは、後日、UTASおよびITC-LMSに掲載予定。 その他詳細は第一回講義時にアナウンス。