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最終更新日:2024年4月22日

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学術フロンティア講義 (Medical Biology入門:生命現象から病気の治療へ 多様な医学研究)

Medical Biology入門:生命現象から病気の治療へ 多様な医学研究
当講義は、文系理系を問わず全科類の学生に向けて、医学部の教員によって行われる講義である。本学医学部では、「解明されていないこと、解決法が求められていることに対して新しい医学を発信する」、すなわち広い意味で医学研究を推進する人材の育成を目指している。本講義はその一環として行われる。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより社会が大きな変革を迫られたが、一方でmRNAワクチンなどの新しい技術によってこれまでにない速いペースで感染症の克服が進んでいる。また、ゲノム編集を用いた生理機能の解明や遺伝子情報を活用したテーラーメイド医療など、医学研究の発展とそれに向けられた興味は学際的で多岐にわたる。こうした最先端の医学研究の背後には長年にわたる地道な基礎研究の積み重ねがあるが、そこに携わる研究者から直接研究についての考え方やより深い背景を学ぶ機会は驚くほど限られている。高校まではこうした最先端の医学研究を研究者自身が深く紹介するカリキュラムはほとんどなかったのではないだろうか。そこで将来多方面で活躍するだろう本学のみなさんに、この大学の医学系研究科で行われているこれらの研究活動についてなじみを持ってもらいたいと考え、本講義を企画した。2023年の講師陣と内容は以下を予定している。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31429
CAS-TC1100L1
学術フロンティア講義 (Medical Biology入門:生命現象から病気の治療へ 多様な医学研究)
菅谷 佑樹
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
4月11日(火)  岡部繁男(神経細胞生物学)  「神経回路の発達と疾患との関係」 (冒頭10分:MD研究者育成プログラム室 「ガイダンス」) 4月18日(火)  廣瀬 謙造(細胞分子薬理学)  「シナプスのはたらきを視る」 4月25日(火)  大出 晃士(システムズ薬理学) 「時間生物への誘い」 5月2日(火)  加藤 元博 (小児科学) 「がんとゲノム」 5月9日(火)  松崎 政紀(細胞分子生理学) 「行動している動物の脳回路ダイナミクスを視て操る」 5月16日(火)  山内 敏正(糖尿病・代謝内科学) 「超・超高齢社会における2型糖尿病の分子病態と治療戦略ー健康長寿薬開発への挑戦ー」 5月23日(火)  吉川 雅英(生体構造学) 「クライオ電子顕微鏡で見る分子と細胞の形」 6月 6日(火)  東  尚弘(公衆衛生学) 「社会の中で医学・医療を考える」 6月13日(火)  竹田 誠、 加藤 大志(微生物学) 「ウイルスに挑む」 6月20日(火)  岩坪  威(神経病理学) 「アルツハイマー病への挑戦」 6月27日(火)  里村 嘉弘、 金原 明子(医学のダイバーシティ教育研究センター) 「医学・医療のダイバーシティと研究への患者・市民参画」 7月4日(火)   水島   昇(分子生物学) 「細胞内分解」 7月12日(火)  MD研究者育成プログラム室 「研究医の育成を目指す東京大学医学部」
授業の方法
上記のように、本講義の講師は、本学大学院医学研究科において、基礎・臨床を問わず、最先端の研究に携わる研究者たちである。様々な医学領域の多様な研究者が週ごとに分担して、医学におけるどのような問題に立ち向かっているのか、何に魅力を感じて研究世界に入り、活動を続けているか、何が明らかにされつつあるのか、を語る予定である。 授業には、教授クラスの教員による授業(その研究領域のサマリーと各研究室の活動内容)、若手によるプレゼンテーション(実際に手を動かして実験を行っている人や研究を始めた人の生の声の紹介)等を混ぜ、その領域の権威から、皆さんにも年齢も近く実際の活動を担っている人たちの経験まで共有して頂こうと思う。
成績評価方法
本授業は提出するアンケートの記入内容で成績評価を行う。本講義では背景知識を必要としない前提で準備する。しかし、医学には理論化されてない事実が多く存在し、それらを名づける専門用語が多くなり、どうしても一回の講義では専門用語を全て理解しきれない部分が出てくるかもしれない。本講義に臨むにあたって、学生諸君は単語や内容をすべて丹念に追って理解しようとする気持ちではなく、最先端の熱気に触れ、各講義から何か一つでも自分の将来の考え方の道標や、ロールモデル、師となる人を探そうという気持ちで受講してほしい。そのため、試験は行わない学術フロンティア講義の形式でこの講義を開講している。教科書や参考書は使用しない。
履修上の注意
アンケートにより出席を評価するので出席した際は必ずアンケートを提出すること 講義シリーズ中、1回は質問をすること