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最終更新日:2024年4月22日

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外国文学

ソポクレスを読む
ヨーロッパ文化の源流をなす古代ギリシアの芸能のなかでも、とりわけ重要な地位を占めるギリシア悲劇について、基本的な理解を得ることを目標とする。ギリシア悲劇の作家としては、紀元前5世紀にアテナイで活躍したアイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスが良く知られているが、今回はソポクレスの作品に焦点を当てる。古くから、ギリシア語圏において広い範囲で口演されて来たと思われるホメロス叙事詩、さらにヘシオドス作品など、ソポクレスに先行する詩人の作品、そして作品の題材となる神話も随時紹介しながら、西洋古典に親しむきっかけを得ることができればと考えている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31422
CAS-GC1A17L1
外国文学
日向 太郎
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
ソポクレスの作として、完全なかたちで伝わっている7作品(『アイアス』、『トラキスの女たち』)を日本語などの翻訳で読む。各回の予定は以下の通り。 1.授業についての説明、ギリシア悲劇について、ソポクレスについて 2.トロイア戦争について、『イリアス』、『オデュッセイア』、『叙事詩の環』 3.『アイアス』 4.『ピロクテテス』 5.『エレクトラ』 6.オイディプス伝説について 7.『オイディプス王』 8.『コロノスのオイディプス』 9.『アンティゴネ』 10.エウリピデス『ポエニッサエ』(『フェニキアの女たち』) 11.ヘラクレス伝説 12.『トラキニアエ』(トラキスの女たち) 13.まとめ
授業の方法
初回(授業計画欄1)はイントロダクション。その後、ソポクレス7作品を三つのグループ、(1)トロイア戦争伝説、(2)オイディプス伝説、(3)ヘラクレス伝説に分け、節目となる回(授業計画欄の2,6,11)は教員が各伝説について概説する。それ以外の回(3,4,5,7,8,9,12)は主に作品についての考察に充てる(各作品は、とりあげる回までに必ず読んでおくこと)。具体的には7作品について担当者を決めて、担当者は、作品について自身の調査結果や考察結果について報告する。この報告を踏まえながら、受講者全員で当該作品について討論する。各回授業後にITC-LMSなどを利用して、コメントを提出する。その次の回で、教員は適宜このコメントについて、コメントを返す。
成績評価方法
平常点と学期末レポート。
履修上の注意
予備知識はまったく必要はないが、授業で紹介する書物などを積極的に読み進めて欲しい。