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最終更新日:2024年4月1日

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物質・生命工学基礎ⅠA

ナノ物理・情報エレクトロニクスの基礎
ナノテクノロジー、情報化社会、エレクトロニクスという言葉を聞いたことがあるだろう。これらの先端技術は、electron(電子)のもつ性質を自在に活用し、工学として人間社会に役立てるという考え方の上に成り立っている。エレクトロニクスは、現代社会のあらゆる方面にわたって不可欠な基盤技術であるだけでなく、今後到来すると予想される人工知能社会や量子情報社会においてもそれらを支える必須の基盤技術として、その重要性は増す一方である。この発展を支えているのは、トランジスタを多数組み合わせたプロセッサやメモリなどの集積回路(VLSI)であり、半導体レーザ、光スイッチ、光ファイバなどを用いた光エレクトロニクスである。半導体集積回路(VLSI)は、コンピューターや携帯端末などあらゆる電子機器の心臓部であり高機能化をめざして活発な研究が続けられている。また、光通信や光情報処理技術の必要性が増すと共に、光ファイバ、半導体レーザなどの光エレクトロニクスデバイスも急速に発展しつつあり、グローバルな通信ネットワークを支えている。これらのシステムやデバイスの基盤となる半導体結晶や新しい光・電子材料の開拓など、ナノテクノロジーも含めた基礎物性の分野(物性科学との境界領域)も重要である。特に次世代のデバイスは、ナノメートル(10^-9 m)スケールの物理学(ナノ物理)を理解することなしにありえない。本講義では、工学部電気電子工学科の教員が現代社会を支える情報エレクトロニクスの基礎をわかりやすく解説し、AIや量子コンピューター等にもつながる研究の最前線の状況についても紹介したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31407
CAS-GC1E22L1
物質・生命工学基礎ⅠA
竹中 充
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
========================= スライドや関連講義の資料はITC-LMSに掲載されますので、適宜ダウンロードしてください。 ========================= 下記の内容に関して講義を行う。 A 半導体の基礎物性 ・半導体とは何か、なぜ不可欠なのか ・半導体における電子伝導とエネルギーバンド ・ドーピングと半導体物性の制御 ・pn接合とダイオード B トランジスタ・電子デバイス ・MOSトランジスタの発展の歴史 ・MOSトランジスタの動作原理 ・最先端テクノロジの展望 C 光エレクトロニクス・光通信 ・光通信、CD、光デバイス全般の概要、光通信の歴史 ・レーザ:バンド構造、誘導放出、誘導増幅、レーザ発振 ・光ファイバ:低損失、製造方法、細いほうが容量大 ・光通信システム:ビットをどう送るか、光周波数割り当て ・光情報処理の可能性 D 集積回路技術 ・集積回路(LSI)の発展 ・デジタル回路とアナログ回路 ・消費電力、動作速度とゲート長の関係 ・集積回路の将来
授業の方法
4名の教員が、それぞれ、 ・半導体物理 ・電子デバイス ・光デバイス ・集積回路システム について3回ずつの講義を行う。
成績評価方法
A 半導体の基礎物性、B トランジスタ・電子デバイス、C 光エレクトロニクス・光通信、D 集積回路技術のトピックについてレポートを課して成績を決定する。期末試験は実施しない。
履修上の注意
現在のところ対面講義を予定しています。